アルコールストーブのすすめ

アルコールストーブのすすめ

以前、グループキャンプに白州の「べるが尾白の森キャンプ場」に行ったときのこと。
1泊2日のキャンプだったのですがあいにく2日目が朝から雨で、外でご飯を食べることもできず、雨の中外気も冷え込んで…と初心者にとっては気分も状況も少しハードな状態となりました。

そこで登場したのがアルコールストーブ
石油ストーブを出すのはちょっとオーバーだし、かといって何もしないと寒いし…。という状況の中で、最も簡単に暖を取る手段として大活躍しました。

アルコールストーブセット

アルコールストーブとは?

アルコールストーブはその名の通りアルコールを燃料として使い、主にお湯を沸かす用途に使う小型のコンロです。

source : EVERNEW

底にある小さな隙間から外周部にアルコールが浸透し、火をつけるとその熱で外側に浸透したアルコールが気化し、火力が安定して燃焼する仕組みです。

ガスバーナーに比べて軽量・コンパクトであり、準備も燃料アルコールを注いで火をつけるだけという簡単さなので手軽に火をおこせます。
非常にシンプルな構造なので自作する方もいるくらい。

また、この小ささながらもしっかり暖が取れることもポイント。
ストーブを出していないのだけどちょっと寒いな、という朝にサッと幕内を暖めることもできる優れものです。

メーカーもさまざま

  • trangia(トランギア)
  • EVERNEW(エバニュー)
  • Esbit(エスビット)

あたりが代表的なメーカーですが、他にもさまざまなメーカーから形状・素材のものが販売されています。
火力調整用の蓋に付いているツマミの形状や、素材自体の違い(チタンや真鍮など)から経年変化を楽しむか否かなどの違いはありますが、基本的に使い方は一緒で、燃料用アルコールを注いで火をつけるだけ。

価格はだいたい2,500円から3,000円くらい。安いメーカーのものはもっと安価だったりします。

燃料調達がローコスト

アルコールストーブの燃料は前述の通り「燃料用アルコール」となります。
これはあまり馴染みが無いかもしれませんが、実はドラッグストアで500ml 300円くらいで売っています。

僕もアルストを使い始めて初めて認識しました!

キャンプ場に行く手前でドラッグストアに立ち寄ってビールを買うついでに仕入れたり、なにかのついでに買っておいて保管しておいたり、と楽に調達できます。

災害時への備えとして

このように、アルコールストーブはポケットに入るサイズ感ながらお湯を沸かしたり暖を取ったりとしっかりと機能するので、燃料さえ調達できれば災害時などの非常事態にも重宝できるアイテムです。

僕はこのアルコールストーブと、ものすごく小さくコンパクトに収納できるガスバーナーはいつでも持ち出せるバッグに入れてあり、最悪の場合に備える以外にもアウトドアで「ちょっと火が使いたい」というときに、いつでもサッと手に取って火がおこせるようにしています。

非常にコンパクトに折りたたむことができ、かつバーナーとしての性能・火力が十分なSOTO V型ストーブ ST-320もオススメです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

トランギア アルコールバーナー

僕はトランギアのアルコールバーナーを使っています。
こちらは使っている方も多いメジャーなもので、同型のアルコールストーブは安いものも含めて色々なメーカーのものが出ていますが、本家トランギアは作りもしっかりしており、真鍮製なので使うにつれて色合いが変化していき「育てる」感覚も楽しむことができます。

僕は他のメーカーのものを使ったことが無いので正確な比較はできませんが、口コミによると他メーカーのものより火力が大きいのと、安定するまでが早いそうです。

確かに使っていて、「火が強すぎる」と思うことがしばしば。
構造上、火をつけたら燃料が切れるまで燃え続けるのでそんなときは火力調整用の蓋でコントロールします。
慣れてくるとうまくできて、「始めちょろちょろ中ぱっぱ」とメスティンでご飯を炊くこともできます。

created by Rinker
trangia(トランギア)
原産国:スウェーデン
素材:真鍮製
使用燃料:エチルアルコール/メチルアルコール
重量:110g
収納サイズ:径7.5cm×4.5cm

ダックノット ブラックシェラカップ

トランギア アルコールバーナー

ダックノット(Ducknot)は知る人ぞ知る、ナチュラムの男前ブランドライン。
無骨で質実剛健なものづくりからインスピレーションを受け、流行に流されず長く使える機能的かつ実用的な装備を現代流の解釈で開発」というブランドの世界観の通り、キャンプに良く映えます。

そのダックノット(Ducknot)の深型のシェラカップがアルコールストーブにピッタリとはまります。

アルコールストーブは屋外で使うときは風で火が流れてしまうので、風防がマストとなります。その風防としても使えるほか、もちろんシェラカップとして普通に使えます。
ロゴのカッコよさに惹かれて購入しましたが、ロゴ違いの製品も販売されています。

ぴったりハマります
Ducknot(ダックノット) ブラックシェラカップ
created by Rinker
Ducknot(ダックノット)
・品質:18-8ステンレス鋼
・サイズ:L156×W99×H53mm
・容量:280ml
・重量:約101g(個体差があります)
・直火OKです

ダックノット アルストレザーケース

同じくダックノットのアルストレザーケース
ダックノットからもアルコールストーブが発売されているのですが、既にトランギアのアルコールバーナーを持っていたのでケースだけ購入しました。

ご覧の通りぴったり入ります。
こちらのレザーケースは1点1点がハンドメイドで仕上げられた牛革使用の日本製
植物タンニンなめしのヌメ革を染色した後、手塗りでワックスが塗り込まれており、使っていくうちにだんだんと表面の白いワックスが革内部に染み込み、輝くツヤが出て手触りもなめらかに馴染んできます。

5色展開されていて、セール価格になっているカラーだと2,280円という値段も嬉しいところです。

created by Rinker
Ducknot(ダックノット)
アウトドアで欠かせないアルコールストーブを安全に収納できるケース。アルコールストーブの他、オイルやワックス、小銭入れとしてもコンパクトながらも多種多様に活用できる。
直径7.8cm×高さ4.8cm
牛革 日本製

トランギア フューエルボトル

トランギア フューエルボトル

アルコールストーブで使う燃料用アルコールを入れるために購入したボトル。
セーフティーバルブという機構になっており、ノズルを巻いて押せばキャップを取り外さなくても燃料を注ぐことができるようになっています。

また、作りも堅牢で中身がこぼれたり染み出したりすることがなく、運搬でも安心できることも良い点です。何より見た目がカッコいい(ここ重要)ので、色違いでもう一個買い足しました。
片方は燃料用アルコール、もう片方はパラフィンオイルと使い分けています。

trangia(トランギア)フューエルボトル
created by Rinker
trangia(トランギア)
アルコール燃料専用のポリエチレン製フューエルボトルです。トランギアの燃料ボトルはセーフティーバルブを採用しており、キャップを取り外さなくてもボタンを押すだけで中に入っている燃料をストーブに注ぐことができる仕組みになっています。注ぎ口はアルコール燃料をストレスなく注げるよう細めに設計されています。様々な使用シーンのニーズに応えるべく、容量別に3種類のモデル展開となっています。

アルコールストーブは小さく軽く、それでいてしっかり使えます。
燃料もドラッグストアで安価に手に入るので調達しやすく、構造がシンプルゆえに長く使える一生モノのギアです。
今回ご紹介した写真のようにケースや五徳(これは100円ショップで売っています)、さらには深型のシェラカップを風防としても使うなど、使い方やギアの保管もこだわれます。

何より、ギアとしての感じがプロっぽく、所有欲を満たしてくれます。
持ってない方はぜひ1台ご検討を!

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