まんだら堂やぐら群が限定公開中

まんだら堂やぐら群が限定公開中

先日、名越切通にあるまんだら堂やぐら群まで散歩に行ってきました。
実はすぐ近くに長年住んでいながら、初めて訪れました…。

まんだら堂やぐら群とは

「やぐら」は鎌倉とその周辺、鎌倉の文化が色濃かった土地にだけあるもので、岩盤を削った中世の横穴式墳墓のことを言います。
鎌倉は山に囲まれていますが、鎌倉石という非常に削りやすい石の産地でもあることもあり、いたるところでこのやぐらを見ることができます。山に面したお寺に多く、鎌倉・北鎌倉と大船の間で電車の車窓から見ることができたりもしますし、家の裏山にも掘られていたりします。

▼やぐらについてはWikipediaにめっちゃ詳しく載っています。

鎌倉・逗子で最大規模

このやぐらが「群」として150穴以上、遺構として現存しているのが「まんだら堂やぐら群」です。
鎌倉・逗子にもこれだけの規模で残っているのは他に無く、非常に貴重。
そのため、保存管理の都合上期間限定での公開になっています。

毎年八月十日の黒地蔵縁日が幻想的な覚園寺や、百八やぐら群なども有名ですが、こちらのコースはトレッキングも兼ねられるので鎌倉散歩におすすめです。

今年の公開期間

まんだら堂やぐら群の公開期間は毎年春と秋のみ。今年の秋は10月24日(土)~12月14日(月)の土日祝・月、午前10時~午後4時です。

この期間を逃すと来年の春まで待たないと見学できません。

まんだら堂やぐら群への行き方

まんだら堂やぐら群へは鎌倉側の「大町口」からと、小坪エリアからの「小坪階段口」が一般的なアプローチになります。(山なのでどこからでも入れますがちゃんと整備されている、という意味で)

鎌倉駅からは鎌30もしくは鎌31の路線バスに乗り「長勝寺」バス停で下車、そこから歩くと鎌倉ののどかな街並みを眺めながら散歩できます。
「緑ケ丘入口」まで行くと最も近くなりますが、山を越えて反対側からアプローチする形になります。

秘境的なまんだら堂やぐら群

大町口の入口で後ろを振り返ると眼下に横須賀線が走り、遠くに大町(こちらからは鎌倉駅方面)を望めて気持ちい景色が広がります。
左側の山を鎌倉から逗子方面に抜ける311号鎌倉葉山線が通っていて、ここのトンネルは「化けトン」(お化けトンネル)と呼ばれたりしています。

この日は天気も良く、絶好の散歩日和。
山と言っても我が家の2歳児でも手を引いて登れるくらいの道なので、脚を悪くしている方でない限りは気軽に行けるはずです。

「大町口」からはこちらのような山道を入っていきます。
トレランの人たちともすれ違ったり、散策に来られている方も多いので安全面は心配いりませんが、山なので当然夕方以降は真っ暗になります。

15分くらい登っていくと案内があり、高台の上にまんだら堂やぐら群があります。
それまでの鬱蒼とした山道からいきなりどーんと開けて、草木に覆われたやぐら群は秘境の中に突然現れた遺跡の感じがします。

草木に覆われていてどこか幻想的です

裏話も聞けます

公開されている時には係りの方もいて、丁寧に案内してくれます。

昔は整備されていなくて、この広場で石ぶん投げて遊んでたんだよー

マジすかw

石塔もバラバラだったから、後からテキトーに積んだんだよー

マジすかww

といった裏話から、古代の東海道が通っていた話、重要な防衛拠点だった話など聞かせてくれます。

▼逗子市のオフィシャル案内はこちらからどうぞ

コメント

タイトルとURLをコピーしました