ブログ運営の目的・戦略について【開設3ヶ月の記録 戦略・方針編】

ブログ開設3ヶ月の記録【戦略・方針編】

夏に友人たちと、

  • 自分自身は小学生の時以来
  • 自分の子どもを連れてファミリーで行くのは初

という境遇でキャンプに行き、そこからどっぷりハマったキャンプ。

次は自分の家族だけで行こうと情報収集したり、ギアを取り揃えたりする中で「せっかくだから調べたり経験した情報を共有・発信しよう」と約10年振りにブログを始めたのが9月末のことでした。

そこから3ヶ月、2020年の区切りとしてまとめてみます。
まずは【戦略・方針編】と題してこのブログの考え方やスタンスについて述べます。

僕はデザインコンサルティングの仕事をしていて、主に企業や省庁などのウェブサイトに関する戦略策定・要件定義・設計・デザイン・実装の支援を行っています。

以前は自分でも作っていたのですが若手の方が明らかに優秀なので(笑)、最近は考えたり調整したり、プロジェクトを設計することを担うことが多いです。

その視点・観点からお伝えします。

開設の目的

元々文章を書いたり、調べたり、まとめることは好きな性分。
前述の通り「調べたり経験した情報を共有・発信しよう」というのが発端ですが、

  1. 将来誰かと交流できるとしたら(したい!)、自分の「場」があった方が分かりやすい&やりやすい
  2. 仕事上でもマーケティングや技術的なトピックは拾っておきたいので、ブログを通じて自分で実際に試してみたい
  3. どうせやるなら、少しでも収益があがると嬉しい

という思惑はあり、少しずつ拡充してきました。

戦略として

世の中には同じことを取り上げるブログが数多あり、そのうえ巨大メディアが君臨する(もちろん自分もユーザーです)中では、存在することの意義を考えなければなりません。

  • まずはコンテンツとしての記事を作ることが第一
  • とはいえ、無意味なコンテンツを増やしても意味がないのでちゃんと記事にする
  • 実感と体験を書けるように、テーマはキャンプ関連と自分が住んでいる鎌倉に絞る
  • できるだけ早くスタートし、運用をラクにする(リーンスタートアップとランニングコストの低減・最小化)
  • 収益”だけ”を目的にしない

以下、詳しくお伝えします。

コンテンツ=記事を作る

ブログについて情報収集すると「100記事書いてから」ということが半ば定説として言われていますが、コンテンツが無ければアクセスされる対象がないのでその通りかと思います。

開設から90日間でようやく50記事なので、1.8日に一本のペースということになります。仕事をしながら、かつ子育てをしながらだとこれくらいが自分の限界です。

ブログ自体を収益源としたり、そこからリードを作ってYouTubeやEコマースに繋げて収益化するような場合はもっと頑張らないといけないと思いますが、前述の目的なので他のことを犠牲にするのは違うかなというのと、何より肉体的にも精神的にも負担になって続かないと思います。

程々に、これくらいのペースが無理なくできていいかなと思っています。

あとは何より、誰かにお願いされたり仕事でやったりするものでは無いので、「楽しんで書く」ということと、せっかく読んでくれるのだから「読んでくれる人にとって有益になるように書く」ということを大事にしています。

コンテンツの質を意識する

せっかくやるからには読んでもらいたいし、何か参考になることがあれば嬉しいもの。

自分自身、キャンプ場やキャンプのイロハ、ギアにはどんなものがあり何を揃えればいいのかなどは先行する情報を参考にさせてもらいましたし、なかなか目的の情報に行き着かないこともありました。

ユーザー中心で考える

そこで、ウェブの海から見つけてくれて、訪れてくれる人のためにコンテンツの質については意識するようにしています。

これは何かのきっかけでランディングしてくれた方にさらに他のページを見てもらうためにも、さらに将来もっと記事が増えたときに、リピーターを増やすためにも絶対に必要なことだと考えています。

コンテンツをユーザー中心に考えて、読み手にとって意味あるものにしていくというのはデザインの基本であり、回り回ってビジネスの成果をあげるために必要なことだと考えています。

テーマを絞る

コンテンツの質を高めるためには、他の人が知らないことを知っていたり【先見性や専門性】、そこだけにしか無い情報だったり【独自性や固有性】、語り口や視点が面白かったり【キャラクター性】する必要がありますが、よほどその分野に精通していたり、既にポジションがあったりしない限りは難しいのが実情です。

そのため、最初からできることとしてテーマを絞っています。
僕の場合は「キャンプ」と「鎌倉」です。
キャンプは興味関心が一番あることで自分で調べたり検討したりする中で情報が溜まりますし、鎌倉は自分が住んでいるところなのでリアルに語れます。

両者とも、自分の実体験を記事にできるので、実感や自分なりの考えが表しやすく、自然と借り物でない「自分のコンテンツ」が出来上がっていくという訳です。

そして取り扱うことを分散させないことで「ここはこういうサイトだよ」とターゲットを明確にしていくこともできるので、シャープになっていきます。

さらにコンテンツの質を高める「編集」
雑誌のようにある視点を持って「編集」のプロセスを入れることで情報の質はぐっと上がります。
切り口や組み合わせによって「新しい発見」を導くのが編集の肝ですが、それはもうちょっと自分に経験や知識、情報が溜まってきてからかなと思っています。

立ち上げを早く!

過去、と言っても10年前になりますが(笑)、ブログを始めようとしたときはサーバを自分で手配して、Movable typeを自分でインストールして、デザインとHTMLを自分で組んで、とスタートのハードルが高くありました。

今はWordPressがボタン一つでインストールできて、テンプレートも揃っていてと至れり尽くせりです。過去と比べて圧倒的にスタートするハードルは低く、すぐに場を設けることができます。

便利な世の中になったなぁ…(しみじみ)

独自ドメイン=自分でやるという選択

まずは場所の選択です。

ナチュログやはてなブログなど、既に仲間がいるところで始める選択肢もあったのですが、過去遊びで作ったサイトがあり自分のドメインも持っていて(10年近く何もしていませんでしたが 汗)、前述の「仕事上でもマーケティングや技術的なトピックは拾っておきたいので、ブログを通じて自分で実際に試してみたい」という目的があったので、自分で立ち上げることを選択しました。

また、既存のサービスの間借りでは「同じテンプレートになってしまう」ことや「ツールを好きにコントロールできない」ことが懸念されました。
そして何より「自分の場にする」ことを重視して独自ドメイン=自分でやる、という選択にしています。

リーンスタートアップ

あとはいかに早くスタートするか、ということになります。

リーンスタートアップとは

リーン(Lean)とは「効率的」「無駄が無い」という意味で、【あれこれ考えている間にマーケットが進んでしまい、サービスを世に出すときは既に時代遅れ】ということが起こるので、今の時代に合ったビジネスモデルとして提唱されたものです。

  1. 顧客やユーザーのニーズを把握し、仮説を立てる
  2. コスト(労力も費用も)を最小限に抑えて最小にして最重要のプロトタイプ(Minimum Viable Product=MVPと言います)を短期間で作る
  3. 顧客やユーザーの反応を的確に捉える(使ってもらって反応を確かめる)
  4. より満足できる製品・サービスを開発していく

2のMVPを作るには事前にしっかりと市場やユーザーのニーズを把握して、本質的な価値を確信できるレベルまで精度を上げるのが重要だったり、このリーンスタートアップの考え方が提唱されたのが2008年だったりで時間が経っていたりするのですが、これは専門的な話になるので割愛します!

前述の通り今はボタン一つでWordPressやブログサービスが作れて、入れるだけで形が整うテンプレートもたくさん用意されています。
そのため、「場を作る」こと自体に時間を掛けず、早くスタートすることが可能です。

場所さえ設ければコンテンツは拡張していけますし、使われ方(どういうコンテンツが求められるのかや読まれ方)を実際に見て改善することもできますし、ブログツールも試しながら覚えていくことができるので、精度や品質が高まるスピードも早くなります。

WordPressの無料テーマ、Cocoonを使う

僕の場合は「やろう」と決めた4日後、最初のテスト投稿をしました。
WordPressでCocoonという無料テーマを使わせてもらっていますが、

  • およそブログに必要な機能はすべて揃っている
  • 独自の拡張機能(記事を豊かにできる)や管理機能が充実していて、プラグインを多用せずとも事足りる
  • レスポンシブで、PC/スマートフォン両方の閲覧に自動対応できる
  • テンプレートがシンプルで、自由にカスタマイズできる

ということをメリットに感じています。
あまりにも機能が豊富なので、できることや使い方を把握する最初のステップに時間が掛かりましたが、CMSとしては何も困らず導入することができました。
作者のわいひらさん、神です。本当にありがとうございます。

他にもリッチなものや、そのまま商業サイトにできるようなテンプレートがあったりしますが、ここでビジネスをしようと思っている訳ではないので有料のものは検討しませんでした。

このとき色々と調べる中で、現在のCMSのリッチさや進化を実感しました。
「こりゃフツーにサイト作るならこれでいいな。なら自前で作ることの意味や意義を突き詰めないとな」と仕事にフィードバックしています。

軌道に乗せるまで

最初のテスト投稿までの4日間と、その後軌道に乗るまでのしばらくの間何をしていたかというと、以下のようになります。

  1. まずはCocoonの使い方を把握する
  2. 最低限のレイアウトを整える
  3. 機能を拡張していく
まずはCocoonの使い方を把握する

Cocoonを入れただけでも記事投稿ができるのですが、何ができるかとどう使うのかを把握しておかないと、そのメリットを活用できません。
そのため、Cocoonでできることや使い方について、公式サイトや情報発信してくれているブログを参照して勉強しました。

最低限のレイアウトを整える

次に、ブログとして成立する最低限のレベルで画面要素やレイアウトを整えました。
ここで前項の「Cocoonで何ができるか」を把握していないと、レイアウトのコントロールをどうやっていいのかが分かりません。

仕事柄デザインには凝りたくなりますがそこはぐっと抑えて、余白やナビゲーションのバランスのみ調整して、あとは極力シンプルに必要なものだけで構成するようにしています。

確かにオリジナリティを出すためにはデザインを魅力的にした方がいいのですが、そこに時間が掛かりすぎて立ち上がりが遅くなるのは、それだけ主体であるコンテンツを作ることが遅くなることになります。ブログというメディアの性質から、それはベターではないと判断しました。

また、デザインは後からでも変えられるので、しばらくの間はコンテンツを作ることに集中するのが得策かと思います。

機能を拡張していく

コンテンツという中身がないと、提供されているさまざまな機能も十分に試せません。

アフィリエイトのリンクや、SEO、高速化、SNS連携などもコンテンツが無いことには意味をなしませんし、最初からあれこれ入れ込んでも使い切れないことの方が多いのではないかと思います。

また、実際のコンテンツがあることで機能追加したり更新した箇所が直接変化して具体的に見えることもあるので、やはりコンテンツが先だと思います。

ランニングコストを最小化する

そして無理なく続けていくためには、コンテンツを作る工程自体が重い負担にならないことが重要で、ランニングコストをできるだけ最小化する必要があります。

この点で動画などは自分にとっては「作ることに時間が掛かる」ので外しており、簡単にページを生成できるブログにしています。

さらに、たくさんの人で作り、記事数が豊富で面で取りに行くサイトは「広く浅く」で良いかもですが、個人でやる限り同じ戦略は取れません。
そのためにも、記事を無理せず書けるようにするために、前述の「テーマを絞る」ことがやはり大事です。
書くことが辛くて続けられないと、それまでの労力が無駄になってしまいます。

収益”だけ”を目的にしない

最後に、収益について。

もちろん上がれば嬉しいのですがそれだけを目的にすると、方針がブレるし内容が薄くなるので優先度は低くしています。

そもそも、実際に使ったことの無いアイテムを何でもかんでも紹介するのは信用できないですし、大手のサイトがやっていますしね…。

もっと多くの方の目に触れるようになれば新しい商品を紹介することも目的になるのかもしれませんが、今はまだアクセスが全然少ない状態です。

そのため、原則的には自分で使ったことがあるものだけを実体験としてお伝えするか、購入を検討する中で本当に欲しいと思ったもの、いいなと思ったものだけを紹介する、というスタンスで臨んでいます。

結果として、開設直後でまだアクセス数が少ない割には成果報酬が出ているので、このスタンスは収益化においても間違ってないのかなぁと思います。

以上、解説3ヶ月を機に一旦ここまでの考え方や方針についてまとめてみました。
次はアクセス数や収益をオープンにしたいと思います!

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