サバティカル アルニカを試し張り&スペックを紹介

サバティカル アルニカを試し張り

先日、通算5度目のチャレンジにて、ようやくサバティカルのテントに当選しました!

モーニンググローリー(ハズレ)→モーニンググローリー(ハズレ)→スカイパイロット(ハズレ)→アルニカ(ハズレ)→アルニカ(当選!

という変遷で、最初はモーニンググローリー狙いだったのですがOgawaのアポロンやDODのカマボコテントのようなトンネル型のテントに切り替え、ファミリー利用なので大型のアルニカを選択し抽選にエントリーしていました。

早速試し張りを行いましたので、その様子とともにアルニカのテントのスペック、さらにメインで使っているOgawa ティエラ5-EX2とも比較しながらご紹介します。

次回の抽選スケジュールや、当選のコツ?も最後にご紹介しています。

デカい!重い!!

店頭で受け取って最初に思ったのは、

でかい!そして重い!!

ということでした。
アルニカはリビングスペースと寝室を一つでまかなえるようにレイアウトされた2ルームテントで、4人用インナーテントが付属しています。
インナーは実際に使ってみて、大人2人+子ども1人であれば広々、子ども2人でも十分使えます。
インナーを外せば、8~10名に対応するシェルターとしての使用もできます。

それだけ大型(全長で620cmあります)なので、当然重量もヘビー級。
ポールやペグの付属品も含めると総重量20.5kgになるので、持ち運びは大変です。
当然、運搬はクルマが前提となります。

この大型のキャリーバッグのサイズはL81cm×W42cm×H35cm。
本体幕・インナーテント・各種ポール・ペグ&ロープのすべてが一つに収まるので、その点は便利ですし、ゆとりを持って作られているので収納のときに入らない(よくある話)ということもありません。

ただ、一つにまとめると相当重いです…

内容物とスペック

最初に開封したときはこのように、きれいに本体幕とインナーテントが畳まれており、ポールとペグ・ロープはそれぞれ専用のケースに入っています。

スペック

本体幕ルーフ:210Dポリエステルオックス 遮光PU加工(耐水圧3,000mm)・撥水加工・UV加工、ウォール:75Dポリエステルタフタ・PU加工・撥水加工・UV加工
インナーテントウォール 68Dポリエステルタフタ/ボトム 210DポリエステルオックスPU加工(耐水圧1,800mm)
メインポール長✕2本A6061・Φ17.5mm
メインポール短✕2本A6061・Φ16mm
ブリッジフレーム✕2本A6061・Φ13mm
ペグ✕24個スチール・20cm
3.5mロープ×4ポリプロピレン・Φ4mm
2.5mロープ×8ポリプロピレン・Φ4mm
キャリーバッグ/ポールケース/ペグ・ロープケース×各1210Dポリエステルオックス
素材ポリエステル
重量総重量20.5㎏(ポール5.8㎏、ペグ1.9㎏)
収納サイズL81cm×W42cm×H35cm

本体幕

本体幕を触っての第一印象は「ペラい」ということでした。
これは普段Ogawa ティエラ5-EX2を使っているからなのですが、

  • アルニカ:ポリエステル75D(側面のウォール)、天井のルーフのみポリエステル210D
  • ティエラ5-EX2:ポリエステル210D(全面

という素材の違いを触感として感じたがゆえです。

とは言え、雨が当たる天井部分は210Dかつ遮光PU加工で耐水圧3,000mm、側面は75Dでも十分です。
むしろ結露しにくい良さもある(実際、ティエラ5-EX2はライナーシートを使っても結構結露します)ので、悪いという訳ではありません。

インナーテント

寝室となるインナーテントは68D、接地面であるボトムは210Dで強化されています。
ティエラ5-EX2のインナーはTC素材なので快適かつ、ボトムは完全防水素材のPVC(耐水圧10,000mm以上)が使われています。

雨が降ったとき、外側も大事なのですが地面から染み出してくる水への対応も重要で、僕らはインナーテントを保全するためにもティエラ5-EX2で使っている「PVCマルチシート」をアルニカでも共用するようにしました。

偶然ながら300✕220でジャストサイズでした!

この「PVCマルチシート」ですが、耐水圧10,000mm以上という代物で、その素材を縫い目のない高周波溶着で加工されています。つまり素材・加工ともに最強の完全防水

テントの底面を汚れや傷、湿気から守り、長く使えるするようにするためにも有用で、さまざまなサイズのものが販売されているのでおすすめです。

created by Rinker
Ogawa
各種サイズ展開あり。折り畳んで使うことで複数のテントで使い回せます。
耐水圧10,000mm以上
縫い目のない高周波溶着で加工
つまり素材・加工ともに最強の完全防水。

ポール

ポールは同じくサバティカルのタープでも使われている、A6061というアルミニウム合金。軽量でありつつも強度が高い素材です。
これが、長短2本ずつと、耐風性を強化するブリッジフレームが2本付属しています。

ペグ

ペグは24本付属していますが、ちょっと貧相なものです。
僕は同じスチールでもよりしっかりした他のテントのものを使うようにして、この付属ペグは使っていません。

なお、最低限テントを立てるために必要なのは12本で、残りはガイロープ(張り綱)用となります。

ロープ

ロープはサバティカルのタープなどでも使われているものと同じ、ポリプロピレン4mmのものです。
前後面に張る3.5mのものが4本、左右面に張る2.5mのものが8本なのですが、この違いにまったく気付かず、適当に使ってしまいました(汗)

キャリーバッグ

すべての内容物が一つに収まる大型のバッグ。
210Dポリエステルオックスなので強度も十分に作られています。

ポールを収めるケースと、ペグ・ロープを入れるケースも同様に210Dポリエステルオックスです。

設営手順

話を戻して、設営していきます。
まずは幕を広げて、スリープにポールを差し込んでいきます。

最初にブラックのポール(短)をブラックのスリープに、次に端がグレーになっているポール(長)をグレーのスリープに差し込みますが、端っこだけが色違いになっているので間違えやすいです。

スリープに通したポールは、接地面にあるクリップに差し込みます。
どのテントもそうだと思いますが、「これ、折れない??」と不安になるくらいテンションをかけないと差し込めないので、勇気とある程度の力が必要です。

我が家はOgawaのティエラ5-EX2でも、ここは「遠慮せずにやる」というスタディがされました

試し張り&本番設営でもここで苦戦

先に両端のポール、その後にセンター2本のポールを差し込んでいくのですが、なかなか自立せず苦戦しました。
1人がテントを支えて、もう一人が思いっきり力を込めてクリップに差し込む形で何とか立てましたが、その後同方向にポールを倒すところでも苦戦。やり方や手順が間違っているのか…?

今はYoutubeで設営動画を上げてくれている方もいるのでもう少し学習したいと思います。

仕上げ

何とかポールを固定したあとは

  1. 片端をペグダウン
  2. 反対方向に思いっきり引っ張って端を仮止め
  3. 横に通すブリッジフレームを差し込み&フックで固定
  4. 1のペグダウンした方から片側を順にペグダウン
  5. 反対側を順にペグダウン

と、最初に固定したところから反対に引っ張り伸ばす。片側を極めてまっすぐにしたあと反対側を引っ張って固定していく、という流れです。

こうしないとまっすぐ綺麗に張れず、こちらの仮張りのようにひしゃげてしまいます。

何はともあれ一応は設営ができました。
張り方の手順を実践して知ることが目的なので適当ですが、それでも1時間弱掛かってしまいました。

本番のキャンプ場でいざ張ろう、というときにあれこれ悩んで1時間掛かってしまうとそれだけで疲れてしまいます。
手順を知って慣れれば30分以内では確実に立てられるテントではあるので、やはり事前練習が大事だなと実感しました。

想定以上に広い

そして設営して思ったのは、想定していたよりも広い、ということ。
同じく大型で、現在ファミリー用のメインで使っているOgawa ティエラ5-EX2と比較してみると、

サバティカル
アルニカ
Ogawa
ティエラ5-EX2
全長620cm555cm
高さ210cm205cm
入口部分の幅280cm300cm
インナーテントの大きさ220cm✕300cm220cm✕300cm
リビングルームの広さ400cm285cm

アルニカのサイズ

source : sabbatical.jp

ティエラ5-EX2のサイズ

source : CAMPAL JAPAN

となります。
但しアルニカはご覧の通り前後が傾斜しているので、厳密には100cmくらいマイナスすると、ティエラ5-EX2と同じくらいのリビングスペースになります。

この傾斜部分が大きいため、広く見えます

インナーテントから入口方面を見てもこれだけ広いので、インナーを張ったまま日中も使えて、設営や撤収を短縮できる合理的な使い方が十分にできます。

インナーテントはポリエステル素材で軽いので、すぐに取り外しができることもメリット。
日中はシェルターとして使って、後からインナーを張る使い方もできるね。

ティエラ5-EX2はインナーがTCだから重くて、設置と撤収が大変なんだよね…。
なので基本最初から張りっぱなし。使い方のバリエーションはアルニカの方が選択肢があるね。

色々な使い方ができそう!

前後左右全面がメッシュになっているので、夏場はとても開放的かつ風を取り込みながらも虫の侵入を防いだ使い方ができそうです。

あるいはすべてのパネルを巻き上げてシェルターとしてグループで使うこともできるでしょうし、フルクローズしても幕内は十分なスペースがあるので、雨天時のお篭りキャンプもストレス無く過ごせそうです。

メーカーからは「3シーズン用です」と、冬用ではないと但し書きがあるのですが、スカートも付いていますし、しっかり換気できるので冬も使えるだろうと思っています。

ティエラ5-EX2との使い分けをどうしようか…

居住空間の大きさもほぼ同じ、総重量もほぼ同じで、インナーテントを張って使う2ルームテント&シェルター使用が可能、ということで用途がかぶるので、使い分けに悩みそうです。

ただ、堅牢さはティエラ5-EX2の方が優れているので、雨キャンプやちょっと風が強いときなどはティエラ5-EX2、天候の不安が無くより開放的に過ごしたいときはアルニカ、という感じかなと思います。

また、アルニカはみんなが集うリビングとしての活用もイメージがしやすいので、グループキャンプでも重宝しそうです。

実際に触れてみての所感

最後に、実際に触れて、設営してみての良い点と気になった点は下記となります。

  • 目を引く形状
  • まだまだサバティカルのテントは珍しいので、キャンプ場でも他のキャンパーとかぶらない
  • 慣れれば設営が簡単=設営と撤収に時間が掛からず、キャンプを満喫できる
  • 全面メッシュで開放できるので、夏場の利用に最適
  • 色々なバリエーションの使い方ができる
  • 分かっていたが大きいので使えるキャンプサイトが限られる
  • 重いので運搬が大変(幕とポールを分ければ軽減されます)
  • ティエラ5-EX2には堅牢さで劣る

インナーがポリエステルなのかTCなのかは、結露や防寒具合など良し悪しがあるのでどちらが優れているとは言えませんが、アルニカの方が扱いやすくはあります。

何より、ファミリーで使えるテントが増えたのでその分キャンプのバリエーションも増え、これからさらにエンジョイできそうです。


次回は9月入荷分の抽選

そして、ちょうど2022年9月入荷分直営店抽選販売の案内が発表されています。
A&Fカントリー直営店舗店頭のみでの支払い・受け渡しなので近くに直営店が無いといけなくハードルが高いのですが、今回はテント各種がすべて抽選販売の対象となっています。

9月応募対象商品

  • スカイパイロットTC
  • スカイパイロット&インナーテントセット
  • モーニンググローリーTC
  • モーニンググローリー&インナーテントセット
  • アルニカ
  • ギリア

エントリー期間
2022年 9月11日 (日) 0:00 ~ 9月13日 (火) 23:55
期間中に以下のフォームから申し込み

当選連絡
2022年9月22日(木) 18:00までに、当選者にメール配信

当選した場合のメール連絡は結構ギリギリに来ます。

支払方法と受け渡し
2022年 9月23日(金)~10月2日(日)
※抽選申し込みの際に登録した直営店舗でのみ可能

当選のコツ?

ちなみに、効果があるのかは定かではありませんが、抽選申込みフォームの項目は

  • SNSアカウント名
  • よく利用するキャンプ場
  • 所持しているテントブランド
  • 気になるテントブランド
  • よく利用するアウトドアショップ
  • ご意見・ご要望

などの自由記述欄を含めすべて詳細に書いて申し込んでいました。
「転売防止」という大きな取り決めがありますので、そうでなく真剣に欲しいのだということはしっかり表明するに越したことはないと思います。


以上、アルニカの試し張りで実感したレポートでした。
既にこのテントでキャンプ場にも行っていますので、次回は実戦版をお伝えしたいと思います。

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