10月11日〜13日で、山梨県北杜市、白州にあるべるが尾白の森キャンプ場に行って来ました!
台風通過直後の日曜から火曜ということで空いていたのはありますが、設備・環境ともに非常に整ったキャンプ場でした。
どこにある?
べるががあるのは北杜市の白州エリア。白州は名水の産地として有名で、ウイスキーの銘柄にもなっていますし、実際近くにサントリーの工場もあります。
北杜市は山梨県の北西部に位置。八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳に囲まれた南アルプスの主要地域で、多くのキャンプ場がある山梨県の中でも山と水に恵まれた豊かな環境を誇っています。
キャンプ場は噴水や芝生・遊具のある親水池広場、天然温泉施設、日帰りBBQなどができる白州・尾白の森名水公園「べるが」の敷地内にあります。白州の尾白川渓谷沿いなので、川の音を聞きながら眠りにつける(決してうるさくはないです)ほか、他の施設とは区切られて独立しているので、キャンプ場としてのプライベート感も確保されています。
すぐ近くに道の駅とスーパーもあり、食材の調達に困ることもない便利な立地です。
都心からのアクセスもしやすく、甲府から高速で15分の須玉ICで降り、そこから約20分。
キャンプの帰りには甲府の街を散策したり、北杜市の違うエリアや長野に足を延ばしたりもできる好立地に位置しています。
果たしてキャンプに行けるのか?
10月に発生して1週間かけて元の位置に戻った台風14号。たくさんの雨を太平洋側に降らせたのでキャンプを諦めた方も多かったのではないかと思います。
我が家もまさにその週にキャンプ場を予約しており、「頼むからずれてくれ〜!離れてくれ〜!」と願う1週間でした。今回の台風は進路予測が難しいということで、毎日、いや半日単位で天気予報とにらめっこ。
どうやら直撃はまぬがれそうだけど、暴風域には掛かっているので果たして行けるのかどうか、ギリギリまで判断が付かずにやきもきしました。
ただ幸いなことに、キャンプ場の予約は日・月・火の2泊3日。台風の影響を受けるのは土曜までだろうと分かったとき、なぜか土曜出発ではなく日曜出発で予約した9月中旬の自分に拍手を送りました!
土曜はキャンプ場自体が閉鎖になってしまっていたので、今となっては神の啓示としか思えません(笑)
キャンプ場のレビュー
キャンプ場としての魅力が多い
いわゆる高規格キャンプ場にあたるので、魅力が多いのは当たり前のことなのですが、前述の要素も含めてまとめます。
ファミリー限定キャンプ場なので、落ち着いている
まずはファミリーキャンパーにとって大事な項目。夜中に騒いだり、マナーが悪いお客さんがいないか?という点ですが、こちらのべるがはファミリー限定。
2家族専用サイト以外でのグループキャンプは禁止されており、とても落ち着いてキャンプができます。焚火のリミット時間として決められている22時を回るとみんな灯りを落とし、ものすごく静かになりました。
逆に、子どもが走り回ってほかのサイトにお邪魔してしまったとしても、そこはファミリー同士なのでお互い様の精神が働きやすいと思います。小さいお子さんを連れていく家族にとっては安心できる材料ではないでしょうか。
なお、キャンプサイトは川とは離れているので、その点でも安心して大丈夫です。
サイトが広い
べるが尾白の森キャンプ場は用途に応じたサイトがいろいろあります。
オートサイト、ひろびろサイト、フリーサイト、ドッグランサイトなどのほかに、離れたところにソロサイトもあります。
ファミリー向けとしてはオートサイト(電源有/無)でだいたい100平米。
自動車を置いたうえでogawaのティエラ5-EX2(間口310cm×全長555cm)が余裕で張れて、前面にタープも張れます。
僕らは今回タープは張りませんでしたが、ogawa ティエラ5-EX2を張り、そこから前室のメッシュを跳ね上げてキャノピーにしてプラス100cm、焚火台をちょっと離してもまだ余裕がある状態でした。
したがって、よほど広く使いたい場合でなければひろびろサイト(140平米)ではなく、普通のオートサイトで十分と思います。ただし、オートサイトの電源は500Wまでなのに対し、ひろびろサイトは1000Wまで使えます。冬に暖房器具を使ったり、電気機器を使いたい場合は注意が必要です。
オートサイト・ひろびろサイトともに隣のサイトとは木で少しだけ区切られている感じですが、基本的には繋がっています。対面のサイトと道路を挟んで向き合う形になりますが、前述の通りサイト自体に余裕があるのと、道幅で結構離れているので気にはなりませんでした。
また、べるがの他の施設とは区切られて独立しているので、キャンプ場としてのプライベート感はしっかり確保されています。
炊事場でお湯が使える
秋冬の寒い季節だけでなく、油汚れを落とすときにお湯が出ると非常にありがたいもの。
べるがの炊事場では片面3口、お湯が出る水道が用意されていますので洗い物も楽です。屋根も付いているのでそれも嬉しいポイントです。
(お湯の蛇口はなぜか上の方に付いているので最初気付きませんでした 笑)
天然温泉が徒歩3分(しかもキレイ)
べるがの大きなメリットの一つです。天然温泉の入浴施設が公園敷地にあり、キャンプ場からは歩いて3分です。しかもキレイ!
これは奥さんや子どもにとっては非常にありがたいですね。
温泉法が定める基準値の約30倍、超高濃度な天然温泉が湧き出ているほか、源泉を白州の名水で割ったお湯(それでも温泉の中に含まれる溶存成分は1キログラム中3千ミリグラム。普通の単純温泉の3倍以上の濃度)があり、内風呂・露天風呂ともに広くて快適です。
近隣からも皆さんクルマで来られていて、浴室にはサウナもあります!ただでさえキャンプで飲むビールは美味いのに、サウナ上がり×キャンプとなったら・・・ゴクリ。
食事処・レストラン、休憩所も併設されていますが、僕が行った10月のタイミングではコロナ対策として利用できませんでした。
そしてキャンプ場利用者は滞在期間中有効の割引券がもらえて、大人620円・子ども310円で入れます。
アーリーチェックイン、レイトチェックアウトが可能
僕らは想定以上早く北杜市に着いて、ちょっと様子を見に行こうかとチェックイン時刻前の12時頃に覗いてみたのですが、アーリーチェックインができるようでした。
(あと1時間だったので公園で子どもを遊ばせることにしたので、アーリーチェックインの料金は分かりません)
また、撤収の日も手間取って11時を少し回ってしまったのですが、「大丈夫ですよ~」と超過料金無しで優しく対応してくれました。
2日目(我々は2泊)、他のキャンパーさんが12時を回ってもサイトにいたので、レイトチェックアウトも対応してくれるのだと思います。
※次の日の予約状況にもよると思いますので、料金含めご自身で確認してください。
白州の尾白川渓谷沿いなので、川の音を聞きながら眠りにつける
キャンプサイトには直接面してないのですが、遊歩道を歩いて数分で尾白川があります。
そのため、夜静かになったときには川の水音を聞きながら過ごせます。僕らは台風通過の翌日だったので水量が多かったのかもしれませんが、決してうるさかったりはせず、むしろ心地よい感じ。
夏はウォータースライダーができたり、水遊びをして過ごせるそうなので、キャンプ場を離れることなく家族で一日中楽しむことができそうです。水遊びをした後、天然温泉も歩いて行けますしね。
すぐ近くに道の駅とスーパーがあり、食材の調達に困ることもない
キャンプ場を出て車で5分、国道20号にぶつかるところに道の駅「はくしゅう」とスーパーがあります。何か買い忘れてしまったときや急遽食材を買い足したいときにも便利ですし、道の駅の産直コーナーで白州の野菜を買ってキャンプすることもできます。
家を出るときは何も持って行かず全部こちらで調達する、ということも全然できると思います。
また、20分くらい車を走らせればコメリがあります。僕らは初日でOD缶が切れてしまったので、近くにホームセンターがあって助かりました。
べるがのサイトをくまなくご紹介
一番のおすすめサイト
2日目が貸切になったのでキャンプ場内をくまなく散歩したところ、「ここが一番いいなぁ」と思ったところは…
「ポツンと森の中サイト」が一番良い環境です!
車は入っていけないのですが、このサイトの入り口にあたるところに専用の駐車場があります。そこで荷下ろしをして運んでいく形ですが、ほかのサイトとは離れており、位置としては15番サイトのさらに奥になります。
炊事場から離れているといってもプラス1分というところですし、木に囲まれたプライベート空間なので高規格キャンプ場の恩恵を受けつつ、周囲を気にせずキャンプができるいい場所だなーと思いました。
オートサイト
5番から20番までオートサイトが並んでおり、17~20は電源付きです。
電源は500Wまでしか使えず、サイトの入口側に設置されているのでテントスペースまでは延長コードを用意する必要がありそうです。
1番から4番は炊事場やトイレに近くて便利ですが、反面奥のサイトの人たちが頻繁に通ります。のんびり静かにしたいという方は、奥の方のサイトを希望された方が良いかもしれません。
僕らが行った日程ではそれほど混んでおらず、日→月は間に1サイト空けて配置してくれて、月→火は貸切でした。
そのため隣のサイトとの距離はまったく気にならなかったのですが、おそらく夏のシーズンは埋まると思いますので、そうなると目隠しとしての遮蔽物がほぼ無いため近さを感じるかもしれません。
ひろびろサイト
ひろびろサイトは上の方に写真でも紹介していますが、オートサイトの1.5倍くらいの面積。だけど張っていいのはテント・タープがそれぞれ一張りなので、持て余してしまいそうじゃないかなーと思います。
写真の24番サイトは真ん中に木がありますが、前にクルマを停めて奥にテントを張るのかな?
他の21番から23番のサイトは平坦になっています。
2家族サイト
こちらは27番サイト。2ファミリーで使えるということで広々です。
実際、僕らが行ったときも27番・28番ともに使われていました。2家族でのグループキャンプができる場所として人気なのがうかがえます。
フリーサイト
フリーサイトはオートサイトの背中合わせにあり、木立に囲まれています。
大きいテントを張るのは場所取りが重要になりそうですが、うまく張れば木がいい感じに目隠しになってくれそうです。入口側はオートサイトの人たちの気配を感じながらになりますが、最奥に行けばほぼ森の中になります。
ちなみに僕らが行った日程では誰も使っていませんでした。
フリーサイトはクルマを停められないので、荷下ろしをした後ちょっと離れた駐車場に停めに行くことになります。
ソロサイト
フリーサイトから道を挟んで反対側、尾白川との間に予約フォームにある「プロ専用ソロキャンパー専用サイト」があります。
こちらは一段低い場所にあり、完全に木々の中。夜は炊事場などの明かりも届かず、完全に暗闇になります。
べるがはファミリー向けのキャンプ場ですが、ここを知っていれば静かにひとりソロキャンプで過ごしつつ温泉など充実した施設・設備も使えるといういいとこ取りな利用方法もできそうです。
デメリット
最後に、あえて挙げるならということで困りそうなポイントをいくつか。
トイレまでちょっと遠い
遠いといっても1,2分ですが、オートサイトのエリアとトイレが離れています。炊事場からさらに入口側、バンガローが並んでいるあたりにあります。トイレはとてもきれいです。
夜の暗い中や何かと忙しい朝、そして飲んでトイレが近くなったときなどは注意した方が良さそうです。
電源が500Wまで
電源ありオートサイトですが、500Wまでとなっています。
電力を大きく使う電気ストーブや、電力を大きく&複数使うような場合はお使いの機器の消費電力をチェックした方が良さそうです。
個人的には、電源がサイトの入口にあって延長コードを使わなければならなかったり、電源付きオートサイト側は木々が日差しをさえぎってくれて夏も涼しそうだったので(僕らが行った日程は台風一過で10月にも関わらず最高気温28度でしたが、涼しかったです)、電源無しでもいいんじゃないかな、という印象でした。
なお、ひろびろサイトと2家族サイトは1000Wまで使えます。
森の中なので夏は虫が多そう
これは良くも悪くもですが、自然が豊かな環境で木々に囲まれているので、夏は虫が多いと思います。(僕らが行った日程では蛾が飛んでくるくらいでした)
この点が指摘されている口コミも見かけますが、林間・森林キャンプでは仕方ないのではないかなと思うものの、虫が嫌いな方は対策を準備していった方が良いと思います。
べるが尾白の森キャンプ場 データ
設備
サイトの広さ:オートサイト:約100㎡、ひろびろサイト:約150㎡、2家族サイト:約160㎡
オートキャンプ:〇
電源サイト:あり(500W/1000W)
風呂・シャワー:施設内に天然温泉入浴施設あり(別途料金、割引価格)
水洗洋式トイレ:あり
給湯設備:あり
ランドリー:あり
利用料金
- ソロサイト
1,500円~ - フリーサイト
4,000円~ - オートサイト
電源なし:4,500円~
電源あり:5,000円~ - ひろびろサイト
電源なし:8,000円~
電源あり:9,000円~ - 2家族サイト
電源なし:10,000円~
電源あり:12,000円~
べるが尾白の森キャンプ場
山梨県北杜市白州町白須8056
13:00チェックイン 11:00チェックアウト
休場日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日休業、GW・夏休み・年末年始は無休)
https://www.verga.info/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97%E5%A0%B4
以上、お伝えしたようにファミリー向けとしてはもちろん、ソロ利用でも非常に充実した設備が使えるので、初心者の方でも安心して利用することができると思います。
夏シーズンは白州の名水で思いっきり水遊び&キャンプができ、秋はキャンパーも少なくゆったり過ごすことができるので(しかも天然温泉付き)、おすすめのキャンプ場です!
2021年10月に友人家族とバンガロー&テントで利用するために再訪しました!
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