周囲に迷惑が掛かるような爆音だったり、レイブパーティーのような音楽は頭が悪そうで敬遠したいですが、上質な音楽はキャンプの雰囲気を一層輝かせてくれます。
今はもっぱらベランダにコットを出して仕事をしながら流していることが多いですが、お気に入りの音楽からキャンプシーン別にセレクトしてみました。
amazon music UNLIMITEDがおすすめ
キャンプにレコードプレイヤーを持っていくのも非常に乙なものなのですが、お気に入りのアナログ・CDともにかさばるので、やはりストリーミングで聴くのが一般的かと思います。
そんなときや、アルバムの全曲を全部聴いてみたいというときはamazon music UNLIMITEDがおすすめです。
30日間無料で、プライム会員になっていれば有料になっても月額780円なのでSpotifyより安いです。
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防水のポータブルスピーカー
お風呂で音楽を聴くために10年以上前に購入した防水のBluetoothスピーカーがまだ現役なのですが、USBでバッテリー充電する小型のものであればキャンプにも持っていきやすいです。
最新機器にはどんなものがあるかなと調べたら、思いっきり進化していて驚きました。
防塵防水は当然として、
- ２台使うとステレオサウンドで再生できる
SDカードを内蔵できるので、ダウンロードしていけばストリーミングしなくても良い - 電源を切った後、再起動時は前回終了時の音量となる
こんな機能が！
こちらの製品はamazonであれば2,099円。
時々割引クーポンが発行されるようです。
amazon以外だと高いのでご注意！
製品サイズ : 8.64 x 8.38 x 4.57 cm
重量わずか175g
Bluetoothの他に、SDカードやAUX入力にも対応
最大12時間再生可能
もうちょっと高規格であれば、こちらの製品もあります。
- IPX7完全防水
- Bluetooth5.0（20mまで通信距離があるようです）
- マイクロ SD カード、AUXケーブル、USBメモリーでの再生も可能
サイズ感は9.6 x 6.5 x 3.5 cmでスマホより小さいサイズです。もちろんこちらも２台使いでステレオ再生可能。
そんなに価格は変わらず、amazonで2,699円。５％の割引クーポンも出ています。
こちらもamazon以外だと高いのでご注意！
キャンプ場到着！よし設営するぞ！
これから始まるキャンプを楽しくするために、まずは気分を上げていきたいところ。
大変な設営でも思わず身体が動いてしまうような音楽をセレクトしたいシーンです。
慣れていない家族が設営で揉めていることをたまーに見かけますが、音楽があるだけで気分が和らぐはず。設営で戸惑うことすら楽しめる感じがいいですよね！
山下達郎｜FOR YOU
ということで、楽しい１日を始めるのにこれ以上無い名盤から。
1982年の発表で、もうすぐ40年…。だけどまったく古い感じはしないばかりかむしろ新鮮に感じる、お化けアーティストのお化けアルバムです。
若い人にこそ聴いて欲しい！
山下達郎｜COME ALONG 2
元々店頭プロモーション用として作られたにも関わらず、あまりの評判から発売された「COME ALONG」の続編。珠玉の名曲を小林克也のDJで繋ぐベスト盤的な一枚。
本人制作のオリジナルではないのですが、めっちゃイイのでとにかくおすすめ。
乾杯！ からの夕食の準備！！
設営が終わって一息ついたら、意外とすぐに夕食の準備だったりするのですが（汗）
我が家は設営が終わるまでビールは我慢するのがお約束なので、ここで待望の乾杯になります！
Café Bohemia Relaxin’ With Shisha mixed by サラーム海上
ここから夕食の準備をする時間は、ちょっとエキゾチックにどうでしょうか？
エキゾチック風物ライター/DJ/中東料理研究家のサラーム海上さんMIXの１枚。
日本人にとっては中近東の音楽はあまり馴染みがないかもしれませんが、想像しているより何倍もお洒落です。
収録されている楽曲からYouTubeに上がっている曲を2つ。
ちなみにこの方1961年生まれなのでこの時50歳超えてます…。
おそらく多くの方が聴いたことがないジャンルになると思いますが、中近東＆南アジアのミクスチャー系トラックとして名曲揃いで、乾杯からのキャンプシーンを彩り豊かにしてくれること間違いなしです。
夕食のときはしっとり心地よく、食事を邪魔しない曲を
Bebel Gilberto
ボサノヴァの創始者、ジョアン・ジルベルトを父に、人気シンガーのミウシャを母に持つベベウ・ジルベルト。
2020年に発表した最新作は個人的にはイマイチだったのですが、この３枚は間違いありません。
夕方から夜にかけての暮れゆく時間、そして食事のときはしっとり心地よい極上のボサノヴァがぴったりです。
僕自身はサンバが好きで、それまであまり聴くことのなかったボサノヴァに傾かせたのはこのアルバムでした。
ボサノヴァを初めて聴く人も、ある程度聞き込んでいる人（なら持ってるか）も納得できると思います。
Sea Change｜Beck
あるいは、オルタナティヴの権化、ベックなんてどうでしょうか？
第51回グラミー賞「最優秀オルタナティヴ・アルバム」にノミネートされた”モダン・ギルト”やその次の”モーニング・フェイズ”も良いのですが、ここは名作”シー・チェンジ”を。
フォーク、ブルース、アコースティック基調な曲で構成されている本作は１音１音丁寧に研ぎ澄まされて作られた極上の音楽。心も身体もリラックスさせてくれる、まさにキャンプにぴったりな１枚です。
夜、焚き火を眺めながら
食事のあと子どもを寝かしつけて、妻と2人でお酒を飲みながらいつもより多く色々な話をする。
そんな時間もキャンプならでは。
そして妻も寝た後一人になってからの時間、あるいはソロキャンプで一人、この贅沢な時間こそ上質にして１日の終わりを締めくくりたいところです。
最適な音楽として、Late Night Talesをおすすめします。
Late Night Tales
Late Night Talesは真夜中にリラックスして聴くことをコンセプトに、さまざまなアーティストが選曲したコンピレーションアルバムの人気シリーズ。
コンセプト通り、ダウンテンポの楽曲が中心で夜静かな時間を過ごすのにぴったりなアルバムになっており、シリーズから何枚もリリースされているのですが、その中から特に好きな2枚を選んでみました。
Late Night Tales Vol.2｜Belle and Sebastian
グラスゴーの至宝として世界中から圧倒的な支持を受けるベル・アンド・セバスチャンの選曲による1枚。これより前にも同シリーズからリリースしていて、好評につき再登場となったものです。
ベルセバらしい、優しく紡がれるセレクトは本当に心地よく、２曲目のジョー・パスで早くもやられます。
Late Night Tales｜The Cinematic Orchestra
もう一つ、こちらも良いです。
その名の通り、壮大でシネマティックなサウンドが人気のザ・シネマティック・オーケストラによる選曲。
この１枚はLate Night Talesシリーズの中でも最高傑作と呼ぶ声も高く、実際に極上です。
Detonautas Roque Clube｜VI
Detonautas Roque Clubeはブラジル、リオデジャネイロ出身のロックバンドです。
このアルバムはミディアムナンバーが中心で、夜にぴったり。
収録されている”Você Vai Lembrar de Mim”という曲が珠玉です。
彼らのオリジナルはもちろん良いのですが、サンバ界の大御所中の大御所、アルシオーネがゲスト参加したバージョンがさらにたまらんのです。
ドスの利いた声（女性です）。炸裂するアルシオーネ節。
なんだろうなぁ、八代亜紀で酒が飲める感じと言えば伝わるでしょうか？（笑）
YouTubeで聴けるのでぜひどうぞ。
ハンバートハンバート｜待ち合わせ
この後に紹介するご存知「ふゆびより」にも通じる空気感。
ミニアルバム「合奏」はきっとみんな好きなはず。そこから「待ち合わせ」を選んでみました。
キャンプの朝
佐々木恵梨
ゆるキャン△の何がいいって、音楽なんだと思っています。
特にシーズン１のエンディング曲「ふゆびより」は最高で、冬の空気感の表現がものすごくてそこで夢中になりました。
歌っている佐々木恵梨さん、作詞作曲も自身で手掛けるシンガーソングライターで、京都大学総合人間学部卒（！）、美人（！！）という天が何物も与えた方です。
冬の朝の澄んだ空気の中、手挽きで淹れたコーヒー。昇る朝日。
完璧です。
キャンプの朝はこれ以上のものが思い浮かばない…
朝ごはん食べたら撤収～！急ぐぞー！
11時チェックアウトの場合、我が家は9時過ぎから撤収を開始します。邪魔してくる子どもの面倒を見ながら後片付けや積み込みをしなければならないので、結構時間が取られます。
「もっとこの場にいたいな～」と後ろ髪を引かれながらも手と身体を動かす必要があるので、ここはアンニュイな気分を感じつつもリズムがある曲のセレクトを。
Clara Nunes｜Conto de Areia
サンバの女王として1970年代に絶大な人気を博したクララ・ヌネスのベスト盤。
ブラジル初の50万枚セールスを記録したアーティストで、人気絶頂のさなかにある1983年、手術中の事故により40歳の若さで夭逝してしまいました。
陽気なサンバではなく、哀愁漂うナンバーを中心に収められており、初めて聴く方はサンバのイメージが変わるのではないでしょうか？
美しく力強い声でしっとり聴かせてくれます。
家に着くまでがキャンプ！
昔、「家に着くまでが遠足！」と言われました。
その通り、家に着くまでがキャンプなので帰り道も良い曲で演出しましょう。
Re:New Acoustic Life｜OAU
BRAHMANのアコースティックバンドと見る向きも強いですが、ケルト音楽やルーツ・ミュージックをアコースティック・サウンドとして鳴らす音楽集団としてのベスト・オブ・ベスト。
テレビ東京系ドラマ『きのう何食べた?』のオープニング曲「帰り道」はOAU、そしてBRAHMANのファン以外にも知られるきっかけとなったと思いますし、他にも「Where have you gone」(映画『新聞記者』主題歌）など、彼らの15年間の旅が成熟した演奏でセルフカバー、つまり【Re:New】(再レコーディング)されています。
この１枚を聴きながら、楽しかったキャンプを振り返りつつ明日への活力にするというのが僕のルーティーンです。
以上、もっともっと紹介したいのですが、今回はこのへんで。どれも間違いなく名盤です。
廃盤になっているものも多く、アナログやCDで手に入れるのはちょっと難しいものも含まれているのですが、amazon music UNLIMITEDやSpotifyなどのストリーミングサービスであればいつでも手軽に聴くことができます。
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