尾上製作所のアイアンレッグで2段ラック/シェルフを作る

尾上製作所のアイアンレッグで2段ラックを作る

インスタなどを見ていると、おしゃれなキャンパーさんが必ずと言っていいほど使っている2段ラック。シェルフと呼んだりもしますね。
自宅でも増え続けるキャンプギアの収納場所として日常的に活用したいなーと思っていました。

あれ欲しいなー。でもカッコいいやつは高いなぁ…

作っちゃえYO!

ということで(?)、メラメラ燃えるDIY精神!
そうだ、自分で作ろう!と思った次第です。

高いハードル。それは溶接。

構造はシンプルなので、意外に簡単に作れるだろうと思っていたのですが、ハードルにぶち当たります。そう、やっぱり鉄脚がカッコいい!!でも溶接なんてできない!!!

妥協して木材で作ろうと思い、既に作っている先輩たちの制作レポートやyoutubeなどを見漁ったのですが、天板を支えるための強度が必要なのか木材の脚はちょっと野暮ったいんですよね…。決して悪い訳では無いんですが…。

さらに奥の手で、塩ビ管(よくあるプラスチックのパイプ管)を塗装してみることも考えたのですが、それもやっぱりなぁ、という感じです。圧倒的に安くできるはずなんですが、やはり径が細いと強度的に心配、太いといかにもパイプ管ということでこちらも却下。

やっぱり鉄が一番カッコいいなあ、という結論に至ります。
でも溶接はあまりにハードルが高い。ウッドデッキやバーカウンターなど、木工ができる友人は多いのですが、鉄工はちょっと思い当たらず、教えてもらったり設備を借りたりするのは難しいな、というのが現実でした。

鉄は買うしかないか…

ということで妥協。
せめて天板は自分で買ってきて塗装するとして、鉄脚は買おうと決めました。
クラフトで作られている方や、比較的価格が抑えられているメーカーなどもありましたが、「今週末のキャンプで使いたい」ということもあり候補としたのは以下の2つです。

一つはDODのテキーラレッグ。そして尾上製作所(ONOE)のアイアンレッグ

DOD テキーラレッグ

DODのテキーラレッグの魅力は何と言っても組み合わせでさまざまなバリエーションが作れること。
高さ47cmのレッグのほかに、高さ26cmのローレッグも展開されているほか、横幅のサイズ違いでS/M/Lがあるのでどんなスタイルにしたいかの選択肢が取れます。

ホームセンターでも売られているワンバイ材(厚さ19mm)が使え、1×6(ワンバイシックス)や1×4(ワンバイフォー)を組み合わせたり、テキーララックテキーラテーブルと合体させて応用することもできます。

展開力や応用力は魅力なのですが、これ以上テーブルやラックを増やすといよいよ嫁に怒られそう 車載がきついのと、モノが増えすぎてしまうのが懸念されます。

DOD魅力的過ぎ…

created by Rinker
DOD (ディーオーディー)
テキーラ ローレッグ
カラー:ブラック
サイズ:(約)W65.5×D26×H1.3cm / 個
重量:(約)1kg / 個
材質:スチール

尾上製作所(ONOE) アイアンレッグ

そんな尾上製作所が発売しているアイアンレッグはまさに質実剛健。「鉄の脚、それだけ」というシンプルさで、こちらもワンバイ材を天板として使えます。

今回、迷ったのですがちょっと高めにラックを作りたく、そうするとオノエのアイアンレッグHIGHしかありませんでした。
好みは分かれるかもしれませんが脚の高さは83cm。使用時はハの字に倒すので標準が77cm。ロースタイルの椅子に腰かけてちょうど目線あたりに上段が来る形で、立って作業をするときにいちいち屈まないでも物が取れる高さです。

オノエ アイアンレッグHIGH (IL-H) キャンプ テーブル ONOE 尾上製作所

HIGHだと重さが8.4kgあります。非常に重いですが、その分しっかり支えてくれます。

created by Rinker
尾上製作所(ONOE)
シェラカップなどを掛けられる専用パーツも出ているのでリンクをはっておきますが、転売が多いです。
定価は5,500円。amazonか、アルペンだけがまとまな値段で売っています。

オノエ/ONOE(尾上製作所)はキャンパーなら一つは持っていたい憧れのメーカー。
代表商品でもあるバーベキューコンロのほか、その応用力の高さから火が付いているマルチハンガーが人気です。

created by Rinker
尾上製作所(ONOE)
素材:鉄
組立サイズ:900×685×845mm
収納バッグ付き

天板を塗装して仕上げる

脚は決まりましたので、あとは天板。

ホームセンターに行き、ワンバイ材を物色

1×10を1枚で使うか、1×6や1×4を複数枚組み合わせるか?
(何せ初めてなので勘所が分からない)

こっちに杉とかヒノキもあるけど

確かにSPF材より木目が美しいけど、手で紙やすりだから研磨が大変そうなのと、ちょっと厚さが足りない(12mmとか)んだよな…。オノエの推奨が19mm~25mmだし…。
(SPFのP=パインって、松なのね!パイナップルじゃないのね…!)

決めた!今回は安いし試しということで、SPF材で脚のサイズ(370mm)ジャストに近く1×8を2枚(184×2)にしてみる。もし入らなかったら次回キャンプで薪にする!

ワンバイ材(SPF)
SPFのワンバイ材。1枚748円でした。

ワンバイ材は、厚さが19mmで横幅のサイズが規格として決まっています。
規格が決まっているので安価、工作もしやすいのがメリットです。

  • 1×1=19mm × 19mm
  • 1×2=19mm × 38mm
  • 1×4=19mm × 89mm
  • 1×6=19mm × 140mm
  • 1×8=19mm × 184mm
  • 1×10=19mm × 235mm

ちなみに厚さ38mmがツーバイ。

ワトコオイルで塗装

この考えのもと、1×8を買ってきてアイアンレッグにはめ込んでみたところ、完全にジャストサイズミリの余裕も無い状態なので、ガチガチにしたくない場合は板の合計が364mmよりも少ないようにする必要があります。

ということで脚と天板は揃ったので、より良くするために天板の塗装を行います。

今回はダークな感じに仕上げたかったのでワトコオイルのエボニーを選択。この一手間でなんの変哲も無いSPF材が一気に変身します。

ヤスリがけ

まずはヤスリがけ。SPF材は元から表面がきれいに加工されていますが、サイドは切断面が目立つのと、表面も磨くことで仕上がりが変わります。

磨くことで滑らか&木目が美しく出ます

紙ヤスリで磨く際におすすめしたいアイテムがこちら。
マウス型のボディが上下で分割されて、ぐるっと紙ヤスリを巻いてネジ状の突起で止める形です。

細かい部分や小さい面積なら手で丁寧にやっていいのですが、さすがにワンバイ材のサイズになると無理があります。業務や頻繁にDIYする以外は電動の研磨機はなかなか導入しにくいと思いますので、ダイソーなどの100均で売っているこちらをおすすめします。

普段は小さいギアの自作で活躍していますが、今回の天板でも活躍しました。

塗装

ワトコオイルを刷毛で塗ります。
塗る面積が大きいので刷毛も大きいのがやりやすいと思いますが、そうすると塗料の瓶口に入りません。その際おすすめしたいのが食品トレーをパレットとして使うことです。フチがあるのでこぼれませんし、使用後はそのまま捨てられます。

全然変わります

塗り方についてはこちらに正確かつ丁寧に掲載されていますので参照してください。

基本の塗り方 | ワトコの塗り方 | はじめての方へ | ワトコオイル | 北三株式会社
「ワトコオイル」の基本の塗り方をご紹介します。

完成!

天板の塗装が乾けば完成!
鉄の重厚感とそれに見合う重めの塗装でいい感じに仕上がりました。

コスパにも優れる

鉄脚は買うしかないのが心残りではありますが、天板を自分で調達し加工するだけでも「自分のギア」という感覚が鮮明になり、愛着が湧くと思います。

こちらの天板はコーナンで一枚748円。4枚使い、オノエのアイアンレッグと合わせて7,992円です。
メーカーのものを買うより全然安く済みますし、ローレッグならもっとコストを抑えられます。
さらに、天板を複数用意しておけばシーンや気分によってパターンを変えられる、というメリットもあります。

組み立てなど複雑な工程が必要なわけではないので、気軽にできるDIYとしてチャレンジしてみてください!

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