先日購入したOneTigrisスーパーシェルターTCと初めてのコットでもあるVENTLAX 2Way ADJUSTABLE コットを自宅外で試したく、またも三浦半島の野営地 和田長浜に行ってきました!
そこで試したVENTLAX 2Way ADJUSTABLE コットと、初の野外となったOneTigrisスーパーシェルターTCについてレビューします。
VENTLAXのコットについては購入後1年半使ってみたレビューをこちらにまとめています。
実際の利用シーンとともに、最新の情報はこちらをご覧ください。
VENTLAX 2Way ADJUSTABLE コット
欲しいと思いつつも踏ん切りがつかなかったコット。
これまでは厚さ10cmのインフレーターマット(コールマン製)を使っていることもあり、寝るうえでは困ることが無かったのですが、
- 冬キャンプ用にコットが欲しい
- ソロ用では荷物をコンパクトにしたい(何せコールマンのインフレーターマットはサンドバック)
というニーズがあり、Twitterでフォローさせていただいているねこてんちょーさんが新作のコットを紹介されており、「これは!」と思い購入を決めました。
鎌倉天幕コットと悩んだ…
実はVENTLAXのコットを見るまでは、チェアを使っている鎌倉天幕のコットが第一候補でした。
鎌倉天幕のコットは、鎌倉天幕を展開しているニューテックジャパンがさまざまなメーカーのOEM提供元でもあり、ユニフレームのリラックスコットのフレームをそのままに、シートにさらに改良が加わった逸品でもあります。
スペックを比べてみると下記のような形です。
VENTLAX 2Way ADJUSTABLE COT | 鎌倉天幕 GLコット | |
使用時サイズ | W 1900 x D 670 x H 370/170mm | W 1900 x D 670 x H 460mm |
収納サイズ | W 560 x D 170 x H 170mm | W 180 x D 320 x H 760mm |
耐荷重 | 150kg | 100kg / 3ユニット合計 300kg |
重量 | [ハイ]3kg [ロー]2.4kg | 約7.4kg |
フレーム材質 | A7075アルミ | フルハードスチールパイプ |
シート材質 | 600Dポリエステル | ポリエステルオックスフォード600D |
販売価格 | ¥14,800 | ¥14,839 |
同じ鎌倉のメーカーを応援したい気持ちと、Twitterで日常的に繋がらせてもらっている方を応援したい気持ち。どちらも同じくらいです(苦笑)
では、何に惹かれて地元を裏切りVENTLAXを選んだかというと、下記の点を考慮してになります。
実店舗で試した鎌倉天幕コットと、実際に購入したVENTLAXの使用感と併せてご紹介します。
高さが変えられる
大きな違いとして、VENTLAXはハイスタイルとロースタイルで高さを変えられます。鎌倉天幕は高さ460mmのみ。
ハイスタイルで地面から伝わる冬の冷気や夏の暑さを防いでくれることやベンチとして利用できることに加えて、ロースタイルが作れるので下記の写真のようにOneTigrisのパップテント内に収めるうえで空間が広く取れることや、子どもが遊んでいて落下したとしても安心なことをメリットに感じました。
(まぁ、ハイスタイルの高さ37cmから落ちても大事には至りませんが)
シートの張り具合の違い
これもタイプの違いとして、シートの張り具合の違いがあります。
鎌倉天幕のコットはハンモックのように沈む形で、試したときに「アカン…。これは人をダメにする」と思うくらい包み込む感じでしたが、VENTLAXはピンと張ってあり適度な固さと沈み具合があります。
固い方が沈み過ぎずにベンチとして使うときにも使いやすいかなというのと、寝るときに腰が痛くなったりしないかな、という期待を持ったこともVENTLAXを選んだ理由の1つです。
なお、届いたその日に自宅で組み立てた瞬間に子どもが遊び始めました(笑)
「落ちるよ、危ないよ!」と心配する親をよそに、楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねていたのですが、
- ハイスタイルでもコットが横倒しになったりすることが無かった
- ギシギシ音がすることも無かった
- もちろん壊れたりほつれたりもしなかった
ということを図らずも実証してくれて、耐久性・静音性・安定性どれも優れているなーと実感しました。7回もの試作と1年の開発期間を経て製品化されたとのこと、納得です。
メーカーさんは困る使い方なのでわたしのマネしちゃダメです
コット下の収納性
もう1つ気にしたことに、コット下の収納性があります。
鎌倉天幕は上記の写真のようにスチールのトラス構造になっており、堅牢性が高い分、脚のスチールが多くなっています。これが下に荷物を入れたいときに邪魔になってしまうのではないかと感じたこととと、前述の通り結構沈むので、寝ると荷物に背中が当たったりするんじゃないかと懸念しました。
それに対しVENTLAXは3本のフレームで支えており、キャンプのときに荷物を収納する際ラクそうだしたくさん入るのではないか?と思いました。
事実、今回の試し張りではそれほど荷物は持っていきませんでしたが、OneTigris スーパーシェルターのように幕内が決して広くない場合でもスペースを有効活用することができ、キャノピーを閉じて寝るときに有能だと感じています。
収納がコンパクト&軽量
これは他のコットを持ってないので優位性の程が分かりませんが、ものすごくコンパクトに収まります。W 560 x D 170 x H 170mmの収納バッグに余裕を持ってシートとフレームが収まり、バッグ自体もしっかりした作りになっています。
また、ハイスタイル用の延長脚を取り付けたとしても重量が約3kg。非常に軽く感じます。
これは運搬のときの負担やツーリングキャンプなどで荷物をできるだけ減らしたいときに利便性が高いと思います。
ちなみに悩んでいた鎌倉天幕のコットはキャンバストートを一回り大きくしたようなサイズの専用収納バッグが付いてきて、単品としてもかなりしっかりしたものです。これだけを欲しがる方もいるそうです。
組み立てが簡単
最初は脚のフレームをはめるときに「これ、力任せにやっていいの?」と不安になる感じがしましたが、片方の脚を座面を通すポールにはめ、もう片方のハンドル部分をグイっとやれば無理やり感も無くスムーズにできます。
一度組み立てを経験すれば不安になることはありませんし、ものすごく簡単にできるようになります。
テントのポールを組むときのような力の入れ方もいらないので、女性でも問題なく組み立てられるはずです。
VENTLAXの公式設営動画がありますので、ご参考に。
なお、鎌倉天幕のコットは開くだけですので、これはこれで非常に簡単なので負けず劣らず魅力の1つです。
性能に対しての価格設定
ということでメリットを紹介してきましたが、最後に価格設定を挙げさせてください。
ヘリノックスのコットワン コンバーチブルが35,000円~40,000円、スノーピーク コットハイテンションは43,450円、WAQの2wayフォールディングコットは生地が300Dで同じくらいの値段、ということを踏まえると、VENTLAX設定価格の14,800円がいかに破格かが分かります。
他社のコットを使っている方もレビューで絶賛していますが、僕もコストパフォーマンスから見ても、間違いなく良い買い物をしたと自信を持って断言できます。
重量 (約)7.3kg
素材 ・フレーム:スチール ・生地:ポリエステル
耐荷重/ ユニット 100kg / ユニット 300kg / 3ユニット
VENTLAX アルミテーブルもオススメです
補足的になりますが、VENTLAXのコットを実物を見ずに買えたのは、その前にアルミテーブルを買っていて、その品質に満足しておりメーカーとして信頼して良いと思ったからということがあります。
軽量かつ耐久性・耐熱性に優れたアルミニウム合金を使ったソロ用のミニテーブルは1,980円。
2枚の天板を組み合わせるので収納がコンパクト。天板は段差や継ぎ目なくフラットになり、フチが立っていて落下防止の役割も施されている優れものです。
正直、値段を見る前はもっと高いのを想像していて、価格を確認した瞬間に即決で買いました。
この手のテーブルは他社からも販売されていますが、価格競争力と性能・品質、どれを取っても満足度が高い一品です。
収納サイズ:13cm × 36cm × 2cm / 展開サイズ:35cm × 25cm ×10cm
OneTigris スーパーシェルター TC
コットに加えもう一つの目的。ソロ用テントとして購入したOneTigris スーパーシェルター TCを初めて自宅外で張ってみます。
一度自宅で試し張りをしていたので、風に煽られながらも10分で立てることができました。
自宅の外に持ってくると大きさの印象が変わって見えるのですが、やはりソロ用としては十分な広さ。
この日は自宅ベランダではスペースの都合上できなかったキャノピーを張ったり、地面にペグを刺して四隅をちゃんと広げたりと色々試すことができました。
キャノピーを張ると居住空間がものすごく広くなり、TC素材のメリットを活かしてこの下で焚き火もできそうです。
広すぎず、狭すぎず、ソロ用としてちょうどいいサイズ感であること、砂地でペグの刺さり具合が弱い中風が吹いても耐えられるある程度の強度があること、何よりサクッと設営できて期待通り使い勝手が良いことを確認できたことは収穫でした。
キャノピーを閉じると、まったく寒くない
この日、最高気温は12度あったのですが、北風だったので寒いと感じるタイミングもありました。
そんな中、コットで寝る感じを試そうとキャノピーを閉じたところ、まったく寒くないばかりか暑いと思うくらいだったので、日中の使用ではありますがTC素材の有能さを感じもしました。
これなら冬キャンプもできる!
ナイロンと迷ったけど間違いではなかった!(と思おう)
唯一不安視されるとしたら
これはOneTigrisに限ったことではなく、パップテントの場合どれも同じなのかもしれませんが、支柱とする両サイドのポールに繋ぐ部分がいつか取れるんじゃないかと不安視されます。
写真は直接ポールに刺していますが、実際にはもう一つ上の写真のようにロープで繋ぎます。
この日はYahoo!天気で確認したところ風速4mで、時おり強めの風が吹くとテント全体が風を受けて膨らむ感じでした。ポールからロープで吊るしている以上、ここが取れるとテントが立たなくなるので最大のウィークポイントかもしれません。
この日、風でテントが倒れたりすることはありませんでしたが、あまりにも風速が強い日は使用を避けた方が無難かなーと改めて思いました。
5mを超える風速なようだったら他のテントでも使用を控えるところではありますが…。
このVENTLAXのコットとOneTigrisスーパーシェルターで、実際に外で寝てみたというレポートはこちらの記事をご覧ください。
今回の野営地、三浦半島の和田長浜
最後にちょっとだけ今回の野営地(と言ってもデイキャンプだけでしたが)、三浦半島の和田長浜を再度ご紹介。
以前サーカスTCDX HUNTERを張りに出掛けたところで、詳しくは上記記事をご覧ください。
この日は久し振りに天気の良い週末ということもあり、たくさんの方で賑わっていました。(と言っても隣がものすごく近い感じではありません)
宿泊するなら場所を選びたい
駐車場の目の前が浜で、そこにテントを張れるので便利なのですが、砂浜なのでペグを刺すのに苦労する(今回はTwitterで教えてもらったようにサンド用のプラペグを使いました)のと、どうしても砂がテント内に入ってきます。
デイキャンプでBBQをしたり、ちょっと遊ぶ分には問題ないのですが、泊まるとなると浜風もあって慎重になります。
駐車場を背にして右側に行くとこのような半土のエリアもあり、ここならしっかりペグが刺さるので不安な方はこちらに設営すると良いかもしれません。
海×夕焼け×焚き火×静かな海=最高
和田長浜は三浦半島の西側に位置するので、ご覧のような日の入りを見ることができます。
この日は17:09が日没。快晴でキレイな夕景が見られそうだと思ったので、少し長居をして夕焼けを見て帰りました。
晴れた日はこの夕焼けを眺めながら焚き火を始め、その後の静かな海でのキャンプを楽しむことができそうです。
帰宅した後、Twitterを見たらまったく同じ場所で同じ時間を過ごしていた先輩キャンパーさんがおられました(笑)
おまけ。
この日の昼食はバゲットで作ったサンドイッチ。
無理やりホットサンドメーカーでプレスして、温めて食べました(^o^)
ちょっとしたものでも、屋外で食べると美味しさが増すのと気分転換になるので、できるなら毎週どこかに繰り出したい!と思わずにはいられなかった週末になりました~。
このVENTLAXのコットとOneTigrisスーパーシェルターで、実際に外で寝てみたというレポートはこちらの記事をご覧ください。
VENTLAXのコットについては購入後1年半使ってみたレビューをこちらにまとめています。
実際の利用シーンとともに、最新の情報はこちらをご覧ください。
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