僕の2021年の目標の一つにソロキャンプデビューがあります。
ファミリー用のテントは持っていますが、大型でもあるのでソロキャンプ用にはオーバースペックです。
そこで、ソロ用テントの購入を考え始め以下の基準からOneTigris(ワンタイガー/ワンティグリス)のテントを第一候補に検討しています。
- コスパに優れること
- 大き過ぎず、かと言って狭くて寝るだけにならないこと
- パップテントの形態であること
これらの条件で考えて色々と調べるうちに、OneTigrisのテントが目に留まりました。
使用されているユーザーの評判も上々です。
OneTigrisとは
OneTigrisは2014年に設立された新進のメーカー。
「中国の」と言われていますが、ウェブサイトを見る限り深センに本社がありつつもイギリスにルーツが深く、世界各国のユーザーからのフィードバックやアイデアを重視して開発にあたっているようです。(フォーラムが充実しています)
その背景から、まずAmazonが最初の販売チャネルで「この激安テントは何だ?」と話題になり、2020年2月にナチュラムでの取り扱いがスタート。別注モデルの販売なども経て現在に至るようです。
アウトドア用のテント以外にもサバゲーのアイテムや犬用のドッグギア(彼らにとって重要なシリーズとのことです)などミリタリーデザインの商品を多数展開しています。
ワンタイガーなのか、ワンティグリスなのか
読み方ですが、さまざまなレビューで錯綜していますが正式には「ワンティグリス」だそうです。
ナチュラムで「ワンタイガー」と呼称したのでこっちが広まったのでしょうか?
Tigrisはラテン語ですよね。
僕はブラジルが好きでポルトガル語を勉強していたのですが、ポルトガル語でトラはまさに”Tigre”(ティグレ)。なのでTigrisも違和感なくトラと解釈できました。
レビューを見ると、品質面の心配はいらなさそうでとにかく安い。というかコスパに優れている
もちろんもっと安いテントもあるのですが、OneTigrisのテントはどれも1万円台。
安ければ良いかというとそうではなく、このテントで夜を過ごすのですから品質面も大事。
「中国」と聞くとどうしても品質面で悪いイメージが付いてしまうのが正直なところなのですが、それはMADE IN JAPANに比べたら、ということだと捉えています。
Amazonのレビューを見ると、もちろん値段相応であるところも多いとは思うのですが、総じて高評価で、ブッシュクラフトやミリタリー調のデザインに加え、後述する機能面でもコストパフォーマンスに優れていると言えそうです。
そんなOneTigrisのテントのうち、一番人気なのがスーパーシェルターです。
OneTigris スーパーシェルター
ご覧の通り、OneTigris スーパーシェルターはパップテントモチーフ。
現在販売されているのは改良が施されたアップグレード版、2.0とバージョンがナンバリングされています。
展開サイズは210cm(長さ)x 125cm(幅)x 115 cm(高さ)で、ソロ用としては十分な広さ。
収納サイズは40cm x 20cm、重さ1450gなのでツーリングキャンプや公共交通機関を使っての移動にも適していますし、オートキャンプでも積載スペースを取らずに済みます。
フロアとメッシュが付いている
パップテントやシェルターの場合、地面に接するフロア部分はむき出しなのが普通ですがOneTigris スーパーシェルターはフロアが付いています。
また、前面はフルメッシュで夏のシーズン虫に悩まされることもなく快適に過ごせます。
この、フロアとメッシュが付いていることが最大の特長で、このテントだけで事足りるのが大きなメリットです。
フロア部分がバスタブ型にフチが立っているのも嬉しいポイント。砂や砂利が入ることを防いでくれます。
旧モデルからの改良点・特長
旧来のモデルから改良が加えられた点はそのまま強み・特長になっています。
- 68Dから75Dナイロン生地にグレードアップ。耐水圧3000mmで縫い目はシーム加工。
- 側面にあった通気用の窓が廃止され、背面下部に大きくベンチレーションが設けらた
- スキーやトレッキングで使うポール/ストックをフレームとして使えるようにグロメットが付いた
- メッシュ入口をロールアップするループがゴム素材に変更
- 高品質なYKKジッパーでスムーズな開閉が可能に
- ランプを吊り下げるフックが付いた
- ペグ用のフックグローブにより縫い目を強化
これだけの機能を備えて定価10,400円!
これはお買い得、コストパフォーマンスが高いと断言できると思います。
気になるところ
逆に気になるところとしては、以下のようなことがあります。
主にはナイロン生地によるところが多く、メリットにもデメリットにもなるもの(ナイロンだから軽く、濡れたとしてもすぐに乾かしやすく、扱いやすい)なので、何を求めるかによるかな~と思います。
ポールが付属していない
ポールなんて無くても、そのへんの枝を使うか、木にロープでぶら下げればいいよね!
というブッシュクラフト感満載の気持ちの現れかもしれませんが、ポールが付属していません。
他のテントやタープを持っていてそれを使い回せる場合や、スキーやトレッキングで使うストックで代用できますが、初めてのテントがこちらになる方は、別途ポールを用意する必要があります。
結露が激しそう
これはナイロン・ポリエステル生地の宿命ですが、どうしても結露はしてしまいそうです。
レビューでは「そこまでひどくない」という声もあれば「シェラフが濡れる」という声もありさまざまです。
但し、結露や雨で濡れたとしても乾かしやすいというのがナイロン生地のメリットなので、ここは「どれくらい気になるか」という個人差になってきそうです。
冬はやっぱり寒そう
背面下部の大きなベンチレーションが換気を良くして夏は過ごしやすくする一方で、冬は寒そうです。
コットンやポリコットン(TC)素材であれば生地が厚く冷気を軽減してくれそうですが、ナイロンのシングルウォールではよほど着込むか暖を取る手段を講じないと真冬は厳しいかもしれません。
焚き火などの火に注意
そしてもう一つ、ナイロン生地なので火には弱いことも忘れてはなりません。
キャノピーの下で焚き火をして、炎があがってしまったり火の粉が飛んだり、ということには十分注意する必要があります。
オフィシャルサイト見ると、ほかのテントで薪ストーブを使う仕様になっていたり、煙突穴を開けるフラッシングキットを売っていたりするんですよね…。
離せば使えるかなぁ?
OneTigris スーパーシェルター ポリコットン
上記の「気になるところ」をすべてカバーする商品がTCモデルとして販売されています。
- ポールが4本付属
- 結露しにくく燃えにくく、厚手のポリコットン(TC)素材
という仕様で、ナイロンの弱点を補い、かつポールが付属しているので買った状態でそのまますぐに使えることが利点です。
耐水圧は400mmとナイロン版に比べて少なく見えますが、ポリコットンは吸水して繊維密度が締まる性質を持っているのと、元々乾かしにくく放置しておくとカビが生えやすい生地でもあるので、雨天の時は使わないようにするのがベターです。
それよりも、燃えにくい性質から近くで焚き火ができることや、厚手の生地から冬場のキャンプでも(ナイロンよりは)寒くない、という利点の方が上回ると思います。
価格は少し高くなる
こちらのタイプは高級な生地を使うのでその分価格は高くなります。
悩ましいところですが、TC素材の恩恵が大きいので、スーパーシェルターを検討される方はこちらの方がおすすめかなと思います。
不安な方はグラウンドシートを
テントで過ごすと地面の水分が蒸発して底面は湿ります。なので、ケアをしないとTC素材の弱点である水気をモロに食らってしまい、テント底面から水が染み込んでしまう可能性があります。
OneTigrisのテントは何度か改良が重ねられていて、スーパーシェルターTCモデルはシートボトム部分はPE(ポリエチレン)生地で防水加工が施されています。これだけでも良いのですがさらにケアをする場合はこちらがおすすめです。
OneTigris スーパーシェルターのサイズが210cm × 125cmなので、DODの2人用グランドシート(190cm × 120cm)がぴったりサイズです。(グランドシートはテントのフロアサイズから10~20cm小さいものを選べば問題ありません。)
こちらは1,650円で210Dポリエステル+耐水圧5000mmのPU加工です。
ナイロン/TC、どちらもコストパフォーマンスに優れる
ご覧のように、
- ナイロンは扱いやすく価格も安い
- ポリコットンTCは耐火性・通気性に優れるがちょっと高い
ということでそれぞれメリットがあり悩みますが、
- 高いと言っても25,000円を切り、ポールも付属してくる
- 焚き火が近くでできる。何ならキャノピー下でできる。
- TC素材によって結露しにくいのと、ナイロンよりは温かい
- 今なら約20,000円で買える
ということで、個人的にはポリコットンTCモデルに軍配を上げています。
僕自身、タイプ違いのテントもあるので悩んでいたのですが、TC素材のテントに決めて購入しました。
そのタイプ違いのテントについては次回改めてお伝えしたいと思います!
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