OneTigris(ワンタイガー/ワンティグリス)一番人気のテント「スーパーシェルター」以外に、ソロキャンプ用のテント候補としてOneTigrisの中で悩んだものがいくつかあります。
OneTigrisのテントはどれも野営にぴったりで、春~秋はこれ一つで十分満足できるソロキャンプができそう。
最後まで悩みましたが、自分が購入したテントとあわせてご紹介します!
OneTigris(ワンタイガー/ワンティグリス)のブランドについてと一番人気のテント「スーパーシェルター」についてはこちらの記事をご覧ください!
ソロ用テントに求めること
まず、僕がソロキャンプ・ソロ用テントに求めることから説明させてください。
- コストパフォーマンスに優れること
- 大き過ぎず、かと言って狭くて寝るだけにならないこと
- パップテントの形態であること
コストパフォーマンス
まずはコスト。
僕はファミリー用としてOgawaのティエラ5-EX2をメインテントとして持っており、さらに薪ストーブをインストールすることやもう少し手軽に扱えることを望んでtent-mark designsのサーカスTC DX HUNTERをサブテントとして購入しています。
この2つのテントがあるので、ソロ用はハイスペックでなくても良いかなということと同時に、基本的にはファミリーキャンプが中心(せっかくだったら家族を連れて行きたい)になるので、ソロキャンプはそこまで頻度は高くならないと思っています。
したがってデザインを含めた性能とコストのバランスを重視しつつ、できるだけ安価に抑えたいと考えています。
ソロキャンプは未経験なので、いきなり高スペックのものを買うより、まずは手頃なもので試してみてから…という気持ちが強いです。
保有しているテントについてはこちらの記事をご覧ください。
サイズ感
次にサイズ感です。
これはもちろん一人用を前提としますが、「寝るだけ」でなくある程度の広さが欲しいです。
タープを別に持っていくと少し大掛かりになってしまうので、跳ね上げたキャノピーの下である程度生活(料理とか)でき、居住スペースが確保できることが条件となります。
特に最初のうちはミニマムな志向ではなく多少荷物を持っていくキャンプスタイルになるかなと思っているので、そのためにも少し広めのソロテント、ということで選定しています。
せっかく集めた好きなギアを多少なりとも持っていきたいのです!
そしてサーカスTC DX HUNTERは想像以上に大きく、これなら家族3人で使えるなーと思いました。
形態
最後にテントの形ですが、ティエラ5-EX2=2ルームシェルター型とサーカスTC DX HUNTER=ワンポールのティピー型は持っているので、これらとは違う形がいいなと思っています。
ソロキャンプなのでファミリーで行くときのような空間の快適性は必要ないかなと考えており、タープを持って行くことも今のところイメージしていません。
ということは、夏の日除けをキャノピーで作れることが絶対条件。
加えてドーム型ではないものを…と考え、無骨な感じが魅力のパップテントに候補を絞りました。
また、この形なら自宅のベランダに張れることも重要なポイントの一つです。
この条件で考えていくと、やはりOneTigrisのスーパーシェルターは魅力的。
ただ冒頭申し上げたように、同じくらい魅力的なテントもあって目移りしてしまいます…。
OneTigris OUTBACK RETREAT
まずはこちら。OUTBACK RETREATというタイプのパップテント型シェルターテントです。
う~む。こちらもスーパーシェルターに負けず劣らずカッコいい!
展開サイズは375cm(長さ)x 135cm(幅)x 125 cm(高さ)で、スーパーシェルターより一回り大きいサイズで、もちろんソロ用としては十分な広さです。
そしてスーパーシェルターには付属していないポールが最初から付いているので、買った状態でそのまますぐに使えます。
収納サイズは58cm × 20cm × 20cm、重さはポール等の付属品込で約3.7kgなので幕だけのスーパーシェルターよりは大きくなります。
OUTBACK RETREATもスーパーシェルター同様ツーリングキャンプや公共交通機関を使っての移動にも適していますし、オートキャンプでも積載スペースを取らずに済みます。
4面フルオープンで張り出しが可能
OUTBACK RETREAT最大の特徴は何と言ってもこの開放性。
4面全てが開き、前後はご覧のようにそれぞれキャノピーにできます。
正直この形では張らないかなぁw とは思うのですが、背面のポールを低めにして通気性を確保しつつ片面パップのようにしたらカッコいいですよね。
前後両方を閉じて、サイド面から出入りできる、というのも利便性が高いです。
夏は風通しがとても良さそう!
サイド部分のスペースが活用できる
そして地味に、というかすごくいいなーと思ったのがサイド両面のスペースです。
ここに靴やちょっとした荷物が置けるので、テント内のスペースを広く取れます。
外見の形としても横に張り出しているのがいい味というか、カッコよく見えます。
フロアとメッシュが付いている
パップテントやシェルターの場合、地面に接するフロア部分はむき出しなのが普通ですがOneTigris OUTBACK RETREATはスーパーシェルター同様にフロアが付いています。
また、前面はフルメッシュで夏のシーズン虫に悩まされることもなく快適に過ごせることも同じです。
スーパーシェルターも同様なのですが、フロアとメッシュが付いていることが大きなメリットですし、インナーテントとして別になっているものではないので、デザインが非常にすっきりしています。
フロア部分がバスタブ型にフチが立っているのも嬉しいポイント。砂や小石が入ることを防いでくれます。
スーパーシェルターの拡張版
このように、OUTBACK RETREATはスーパーシェルターのいいところはそのままに、使い方の幅が広がる拡張版といえる存在です。
素材もスーパーシェルターと同じ75Dナイロン。耐水圧も1500mmと変わりません。
スーパーシェルターが10,800円ですから、ポールが付属して広くなって、背面を閉じていればスーパーシェルターとほぼ同型ということで考えるとOUTBACK RETREATの方が買いだと思いました。
※スーパーシェルターのミニマムさはそれはそれで非常に強みなので、ここは好みの問題であると思います。
気になるところ
逆に気になるところもやはりスーパーシェルター同様。
主にはナイロン生地によるところが多く、メリットにもデメリットにもなるもの(ナイロンだから軽く、濡れたとしてもすぐに乾かしやすく、扱いやすい)なので、何を求めるかによるかな~と思います。
結露が激しそう
これはナイロン・ポリエステル生地の宿命ですが、どうしても結露はしますよね。
レビューでは「そこまでひどくない」という声もあれば「シェラフが濡れる」という声もありさまざまです。
但し、結露や雨で濡れたとしても乾かしやすいというのがナイロン生地のメリットなので、ここは「どれくらい気になるか」という個人差になってきそうです。
冬はやっぱり寒そう
背面下部の大きなベンチレーションが換気を良くして夏は過ごしやすくする一方で、冬は寒そうです。
コットンやポリコットン(TC)素材であれば生地が厚く冷気を軽減してくれそうですが、ナイロンのシングルウォールではよほど着込むか暖を取る手段を講じないと真冬は厳しいかもしれません。
焚き火などの火に注意
そしてもう一つ、ナイロン生地なので火には弱いことも忘れてはなりません。
キャノピーの下で焚き火をして、炎があがってしまったり火の粉が飛んだり、ということには十分注意する必要があります。
収納サイズ: 約58cm×20cm×20cm
セットアップサイズ:3.7m(L)*1.3m(W)*1.2m(H)
耐水圧:1500mm
重量:約3.7kg
OneTigris TANGRAM UL ダブルテント
これもシンプルでいいなぁ~
2つのポールを用いてフライシートを立ち上げ、フルメッシュのインナーテントを吊り下げる形のTANGRAM UL ダブルテント。
メーカーの写真だとグリーンがあってこっちがカッコいいのですが、現在品切れかな?
“UL”と名前が付いていることにふさわしく、重量は1.72 Kg。
展開サイズは220cm × 120cm × 120~130cm。完全にソロ用ですが、インナーを張らなければ広く使えそうです。
写真のように形のバリエーションが取れることと、タープ代わりに使えることは非常に魅力的で、口コミの評判も非常に高いです。
三角形のテントがお望みの方、バリエーションを多く取りたい方はスーパーシェルターよりこちらだと思います。
なお、ポールは別売りになっているのでご注意ください。
耐水圧:1500mm
サイズ 高さ:120cm-130cm(アルペンストックの高さ)
スリープエリア:220cm * 120cm
パッケージサイズ:43cm * 18cm
重量:1811g
OneTigris ROC SHIELD タープテント
こちらのROC SHIELDは上級者用。
シェルター、テント、タープいかようにも張れて、これ1枚で色々な遊び方ができます。
想像力をくすぐる幕ですが、それゆえに初心者向けではないかもしれません。
このようにサイドを閉じてパップテントのようにもなりますし、
このようなタープとしての張り方もできます。
高さを出す張り方をすれば220cm × 200cm × 160cm、横幅を取る張り方であれば460cm × 280cm × 125cm。
どちらでも広い!
もともと開放感を楽しむものだと思いますがベンチレーションが無いので、閉じ切ると夏場はキツいかもしれませんが、インナーを別に用意すれば(インナーテントは付属しません)快適に過ごせそうです。
お値段は定価17,900円。価格破壊もいいところだ…。
耐水圧:1500mm
収納サイズ:58cm * 15cm * 15cm
重量:3.25kg
ポール4本付属
OneTigris SOLO HOMESTEAD
こちらのSOLO HOMESTEADは、その名の通りソロ用のお家のような形。
前後がフルメッシュでの開放、サイドの小窓が印象的です。
Youtubeでも設営やキャンプの様子を記録した動画が多く、人気がうかがえます。
スーパーシェルターやOUTBACK RETREATと比べて違うのは高さが160cmあることで、この高さがあればテント内でローチェアーを使って過ごす上でも快適です。
展開サイズは400cm × 240cm × 160cm。OUTBACK RETREATと同じようにサイドの張り出し部分に荷物を格納できて、そこを除いたインナー部分だけでも240cmあります。
ソロ用としては十分すぎる広さです。
定価は26,900円。こちらもコスパに優れています。
収納サイズ:約58cm*20cm*20cm
セットアップサイズ:約4m(L)*2.4m(W)*1.6m(H)
重量:約4.3kg
耐水圧:1500mm
僕の結論
以上、OneTigrisのテントをご紹介しましたが、僕はどれにしたかというと…。
スーパーシェルター ポリコットンにしました。
約1ヶ月悩みました…。
OneTigrisに関するほぼすべてのYoutube動画、レビューサイトを見たと思います(笑)
何が決め手だったか?
理由はいくつかあるのですが、
- SOLO HOMESTEADはちょっと大きい
- ROC SHIELDは難易度が高い&インナーテントが無い(代替できるものを持っていない)
- TANGRAM UL ダブルテントは形が望み通りではない
ということから選択肢から外して、
- OUTBACK RETREAT (価格:21,400円→クーポン適用で19,400円)
- スーパーシェルター (価格:10,900円→クーポン適用で9,900円)
- スーパーシェルターTC (価格:23,000円→クーポン適用で21,000円)
この3択に絞りました。なお、ポールは他のテントのものが使えるので「ポール無し」でも問題ありません。
OUTBACK RETREAT | スーパーシェルター | スーパーシェルターTC | |
価格 | 21,400円 | 10,900円 | 23,000円 |
素材 | 75Dナイロン | 75Dナイロン | TC ポリコットン |
重量 | 約3.7kg | 約1.45kg | 約4.5kg |
付属品 | ポール4本付属 | ポールなし | ポール4本付属 |
生地のデメリット | 通気性に劣る 結露する 冬は寒い 近くで焚き火ができない | 通気性に劣る 結露する 冬は寒い 近くで焚き火ができない | 重い 結露しない訳ではない 雨の時は使えない 乾きにくい |
生地のメリット | 軽い 雨でも気にしない すぐ乾く | 軽い 雨でも気にしない すぐ乾く | 通気性が良い ナイロンよりは寒くない 夏は日差しを遮る 近くで焚き火ができる 何なら薪ストーブ入れられる |
このように整理して、ナイロンの手軽さ・コストパフォーマンスの高さ・そして雨でも気にしないで使えるという点は魅力的であるものの、TCのメリットを取りました。
ちなみに重量については僕の場合は自動車で行くことになるので気にしていません。(これが徒歩だと大きな判断基準になります)
加えて、OUTBACK RETREATのサイド部分のスペースですが、
荷物は車にしまえばいいんじゃね?
というごもっともな意見が天から降ってきたのと、僕が暑さに強い(盛夏でも冷房つけないで寝れます)こともあり全面フルオープンの恩恵が無くてもいいんじゃないかと思ったことで、生地のメリットを優先しよう!と決意した次第です。
ナイロンでも雪中キャンプやっている方を見たり、TCテントはサーカスTC DX HUNTERを持っているので、それならもっとラフに使い回しができるナイロン素材を、とも思ったのですが…。
今でも心残り。
イジイジすんな!
キャノピー下で焚き火できる方がはるかにメリット高いわ!
…だよね!(自己暗示)
他メーカーの検討候補
ちなみに、BUNDOKのソロベースも候補にしていたのですが、
- OneTigris スーパーシェルターTCより値段が高い
- インナーテントの付き方がどうにも格好悪く思えてしまった
ということが気になって今回は見送り。
THE 無骨な感じはとってもカッコいいんですが…。
あくまで個人的な感想です…。
BUNDOKソロベースの優秀さはもちろん色々なレビューを見て知っています!
また、本命的にはDODのソロソウルウォウウォウが欲しかったのですが、こちらは再入荷がいつになるか分からない(泣)ので、我慢できずにOneTigrisにしました。
これでマイテントは3張目。
いい加減この辺にしないと妻の逆鱗に触れそうなので、しばらくは自粛が続きそうです…。
OneTigris スーパーシェルターTCはベランダに張れると思っていますので、これで冬キャンプの予行練習&春先からのベランダキャンプができます!
張った様子はまたレポートしますのでお楽しみに!
収納サイズ: 約58cm×20cm×20cm
セットアップサイズ:3.7m(L)*1.3m(W)*1.2m(H)
耐水圧:1500mm
重量:約3.7kg
耐水圧:1500mm
サイズ 高さ:120cm-130cm(アルペンストックの高さ)
スリープエリア:220cm * 120cm
パッケージサイズ:43cm * 18cm
重量:1811g
その他、テント関連のエントリーは下記をご覧ください。
コメント
こんにちは。「OneTigris」のテントって初めて知りました。カッコいいですね。お値段も無理のない価格ですし、購入検討したいと思います。
ヒロスケさん、コメントありがとうございますm(_ _)m
OneTigris、おすすめです!
僕は結局TC素材のものを買ったのですが、普通にちゃんとしていました。
ナイロンはさらに軽量で雨であっても活躍するんじゃないかなと思います!