本格的にファミリーキャンプを始めて1年あまり。この間、何も持っていない状態から色々とギアを揃えてきました。
決して無駄遣いをしたとは思わないのですが、
このギアは買ったっきり使わないから買うな!
これは1年以内に買い換えることになるぞ!
キャンプのことを知ったら、嗜好が変わるよ!
ということもあることはあるので、1年前の自分に向けて顛末を教えてあげようと思います。
さらに、誰もが最初は右も左もわからず何を基準に選べばよいか分からないと思いますので、これからギア選びをする方の参考になれば嬉しいです。
ランタン
特に都市に住んでいると、普段生活している中では「周りが真っ暗」というのはほぼ無いと思います。
そのため、キャンプ地での明かりがどれくらい重要かは分からないと思いますし、経験して初めて体感することかと思います。
他のものは無くてもランタンは超重要。自分の失敗談も交えてご紹介します。
コールマン ノーススター2500
ランタン自体はまったく問題ありません。THE スタンダードとして、価格もいいし使い方も簡単だし、光量も十分だし、ということで不満が一切ありません。
ご覧のように、メインランタンとして十分で、OD缶(Out Door缶)と呼ばれるガスを燃料として使用します。
1年前の自分に言いたいのは、
想像しているよりもガスの消費が早いよ!
ということです。
初めてのファミリーキャンプで真っ暗になる
僕らが自分たちだけで行った初めてのキャンプは昨年10月の「べるが尾白の森キャンプ場」でした。
初日の夜のこと。
夕食を食べて、妻と子どもはお風呂に出掛けたので僕は1人でまったりしていたのですが、ランタンがガス切れ。辺り一面が真っ暗になりました。
どれくらいガスを消費するのか、どれくらい保つのかも分かっていなかったので、OD缶の替えも用意しておらず、その時はまだLEDランタンも持っておらず…。
真っ暗じゃん!どうしたの?
くらーい!明かりつけて~
と、お風呂から帰ってきた妻と子どもに驚かれた苦い記憶があります。
今となっては、
そりゃアンタ、小さい230g缶だったら2時間くらいしか使えないよ(笑)
470gのにしなきゃダメよ。
と、笑って振り返られるのですが、そのときは唯一あったスノーピークのリトルランプノクターンで凌ぐしかありませんでした…。
テーブルで灯す小さな明かり…。
ありがたかったなぁ(涙)
Hilander アンティークLEDランタン
初めてのキャンプでガス切れ&真っ暗闇を経験し、明かりの重要性を実感したワタクシはそれからランタンを買い集めます。
その中で「安いしこれも買っておくか~」と購入したこちらのLEDランタン。
それ、買ったその日から子どものおもちゃになるよ
と1年前の自分に言ってあげたいと思います。
同じようなタイプが各社から販売されていますが、Hilanderのこちらのものは想像以上に黄色く光るので、「なんか違うなぁ」という第一印象。
興味からランタンに触りたがる子どもに、「これあげるから、これで遊んでてね」とプレゼントすることになりました。
ランタン選びでのポイント
これからキャンプを始めるという方であれば、扱いやすさから、
- LEDランタン
- ガスランタン
- オイルランタン
- ガソリンランタン
という順番で考えるのが良いのではないかと思います。
LEDランタン
燃料を使わず、電気の力で明かりをつくるLEDランタンはやはり便利です。
また、テント幕内ではガスランタンやガソリンランタンは火災や一酸化炭素中毒のリスクがゼロではなく使わない方が無難でもあるため、室内ではLEDとなります。
僕がLEDを選ぶとき気にしているのは「白く光らない」ということです。
明るくて、ものを見やすく照らしてくれるのですが、どうしてもキャンプの雰囲気が変わってしまうので敬遠しています。
その点でおすすめするのはやはりベアボーンズ。
フォルムのデザイン、エジソンタイプという暖色系の明かりが非常に上質な空間に仕上げてくれます。
ガスランタン&オイルランタン
ガスランタンは前述したように、OD缶(LPガス)を使うもの。中にはカセットボンベ缶(CB缶)を使うものもありますが、一般的にはこのアウトドア用燃料缶を使います。
OD缶はサイズも種類がありますが、メインランタンで使う場合は470gだと思います。
それより小さい230g缶だと僕のようにあっという間に燃料切れを起こします。
ガスランタンは「シュコー」っと燃焼音がしたり、使う前にマントルという燃焼体を空焼きする工程がありますが、とても扱いやすいので初心者でもおすすめです。
オイルランタンは灯油やパラフィンオイル(常温では固まらない液体のキャンドル)を燃料として使い、芯を燃やして明かりをつくります。
ロウソクのように揺らぐ炎が魅力で、燃焼音もしないのでキャンプの夜を静かに過ごしたい場合はベストでないかと思います。
灯油はストーブ同様、持ち歩きや保管に多少気を遣いますが、パラフィンオイルであれば引火点が106度であり引火性・揮発性が低いので扱いやすく、初心者でも安全に使えます。
中には虫除けのハーブオイルが配合されたものや、アロマオイル配合のものもあります。
ガソリンランタン
最後、ガソリンを使うランタンは最も歴史が古く、ハイパワーを誇るので大光量で周囲を照らすことができますが、タンク内の空気を圧縮するポンピングという工程が必要だったり、ガソリンの扱いに注意したりと中級・上級者向けであったりします。
そのため、最初から選ぶにはちょっとハードルが高いかなと思います。
耐熱グローブ
焚き火をするときに必要な耐熱グローブ。
無くても平気なものではありますが、あると安全&便利です。
[Civil Life] 本牛革 キャンプグローブ
こちら、安く売っていたので初めての耐熱グローブとして購入したのですが、焚き火で使用したところ、
熱っちぃぃぃ!!!
っていうかスキレットや鍋すら持てない!!
と、焚き火周りで使うとフツーに熱く、熱したスキレットや鍋を掴んでもフツーに熱い。
実際の商品はペラペラで、正直使い物になりませんでした。安いものはやっぱりそれなりですね…。
DOD「アツイノイケルシランケド」を買い直し
ということで、早々に買い直し。
ちょうどDODから厚型の軍手的な「アツイノイケルシランケド」が発売されたので、そちらを買いました。
こちらは消防服にも使用される特殊な耐熱素材(アラミド繊維)を使用しており、500℃に15秒耐えられます。
手首まですっぽりとカバーしてくれるので安全ですし、シリコングリップが付いているので滑り止めにもなります。洗濯機で丸洗いできるのも便利。
ゴツい軍手、というのがイメージとしては正しいですが、毎回のキャンプで使うアイテムになっています。
こちらとそっくりのものがYOLERから発売されていますね…。
さすがというか何というかですが、値段はDODの半額です。
グローブ選びのポイント
グローブは革や合成繊維など素材にも種類があり、値段もピンきりですが、安いものはそれなりの素材なので熱くて使えないことがあることは知っておいていただきたいポイントです。
また、五本指に分かれているものや、ミトンのように親指だけ分かれているものがありますが、キャンプ(かつ熱いものを持つシーン)では「掴む」動作が多いので、5本指に分かれているものが圧倒的におすすめです。
ストーブ
冬キャンプはもちろん、秋口や春先でも標高が高かったり寒冷地のキャンプ地ではストーブは必須。
ガスストーブ、石油ストーブ、薪ストーブなどさまざまな種類がありますが、家の外で使うにあたってどれがいいのか?は経験してないとわからないことも多くあります。
センゴクアラジン ポータブルガスストーブ
キャンプだけでなく、自宅でもあるだけでおしゃれなインテリアとなるセンゴクアラジンのポータブルガスストーブ。
燃料としてカセットボンベのガス缶(CB缶)を使うので、灯油ストーブより取り扱いがしやすく燃料調達も簡単(コンビニで買えますし、安い)というメリットがあります。
高さ39cmで5.7kg。「ポータブル」の名の通り、使いたい(温まりたい)ところにその都度移動もさせられるので重宝します。
こちら、テント幕内をちゃんと暖めてくれて、秋&春先のキャンプで活躍していたのですが、
もっとハードな寒さのときにキャンプに行きたい!!!
と欲が出てきてしまい、より強力なストーブに買い替えることを決意。
とても気に入っていたのですが、ストーブ2台をキャンプに持っていく訳にもいかないし、自宅での収納場所も限られるし、ということで泣く泣く友人に譲りました。
こちらのセンゴクアラジン ポータブルガスストーブは人気商品で売り切れが続出するアイテムでもあります。
高額で販売しているところもありますが、定価は36,000円。
昨年購入する際に、各社の販売価格を調べまくった記事があるので、これから購入検討される方は参考にしてください~。
レッドやイエローは価格が下がる傾向にありますが、グリーンとホワイトはほとんど値段が下がりませんでした。
なので欲しい場合は在庫があったときに迷わず購入が正解です。
Newアルパカストーブに買い替え
ということで新たに我が家にやってきたのは、Newアルパカストーブです。
フジカハイペットやトヨトミと悩んだのですが、
- フジカ:数ヶ月待つという情報もあり、そんなに待てない
- トヨトミ:ギアミッションは抽選ハズレ。レインボーと悩んだけど、形はアルパカの方が素敵だと思った
とうことで、アルパカにしました。
2021年新色のオリーブドラブがカッコよかったんですよね~
あとしっかりした専用ケースが付いてくるのも嬉しい!
以前の製品は韓国製で直輸入扱いだったようなのですが、Newアルパカストーブは日本仕様となり日本燃焼機器検査協会(JHIA)の高い基準に合格しているほか、日本語取扱説明書もしっかり付いて安心さが増しました。
日本の会社が正規販売店(製造元)としてしっかりと対応してくれるようになり、従来あった不安は解消されているかなと思います。
寸法:高さ×幅×奥行き(mm)405×350×350
暖房出力:3.0kW
重量(Kg):本体6.6㎏ 暖房の目安:13~17㎡
タンク容量:3.7L 燃焼継続時間:約10時間
9月に行った四徳温泉キャンプ場でデビューする予定だったのですが、まったく寒くなく(苦笑)
キャンプデビューは10月のべるが尾白の森キャンプ場(2回目)となりそうです。
薪ストーブは引き続き重宝します
アルパカストーブを購入したのは、前述の通り春・秋だけでなく冬にもキャンプをしたい、と思ったからなのですが、真冬で一番寒さが厳しいときには薪ストーブの出番となります。
すごく暖かくなるし、薪をくべる作業も楽しいし、ゆらゆら燃える薪をずっと眺めてられるし、といいこと尽くめ。
ただし薪ストーブは煙突をテント外に出さなくてはならず、我が家で設置可能なのはサーカスTC DX HUNTERのみ。
雨キャンプや連泊で室内の快適さを求める場合、メインのOgawa ティエラ5-EX2になるため煙突が外に出せず、ストーブを用意する必要があるという訳です。
ストーブ選びのポイント
石油(灯油)ストーブを自宅でも使い慣れている方は気にならないと思いますが、都市圏などでは住居での使用が禁止されているなど、石油ストーブの利用にハードルがあるケースがあります。
自宅に灯油を保管しておく、というのも普段石油ストーブを使わない人にとっては気になるポイントです。(我が家がそうです)
そのため、石油ストーブよりはガスボンベを使うタイプのガスストーブの方が扱いやすいのですが、パワーは劣ります。一方で、自宅で鍋をやるときなどに使うカセットコンロ用のCB缶を燃料にできるので、調達や扱いが手軽です。
パワーと手軽さ、どちらを取るかということになりますが、思いっきり寒い季節にキャンプしない限りはガスストーブでも十分かなと思います。
反対に言うと、キャンプにハマると冬に行きたくなるので、最初から石油ストーブを買っておいた方がいいです。
ただし、ガスストーブはデザイン性に優れているのが事実上アラジンのものだけだと思うので、選択肢の幅が狭いというのはマイナスかなと思います。
石油ストーブは各メーカーからさまざまな種類のものが発売されているので好みによって色々選べるのですが…。
テント
ティエラ5-EX2か、アポロンか
「いつか子どもが大きくなったらキャンプしたいね」と妻と話をしていて、ちょうどタイミング良く友人たちと行ったグループキャンプが楽しくて、自分たちだけもで行こうとなって…という1年だったのですが、その際選んだマイテント。
上記の記事にある通り、最後はOgawaのティエラ5-EX2とアポロンで悩みに悩みました。
結局、質実剛健でOgawaのフラッグシップでもある ティエラ5-EX2 を選び、実際にこのテントで何回もキャンプを行い満足しているのですが、
今、選ぶとしたらアポロン…。
という気持ちが拭えません。
やっぱりカッコいいよ…。
ギギ2が売っていたあの日…
ティエラ5-EX2を買った直後、ショッピングモールでA&Fを冷やかしに行ったときのこと。
ギギ2、在庫あります!
と壁に貼ってあったのを今でも覚えています。
そのときは初めてのテントを買った直後だったので、「テント2つもいらないよ~」とスルーしたのですが、今となっては千載一遇のチャンスでした…。
その後、ゼインアーツのことをちゃんと知り、キャンプのスタイルをもっと広げたいと思えば思うほど、「あのとき買っておけばよかった…」と思います。
なお、今一番欲しいものはゼインアーツのゼクーL(テント)です
テントを選ぶポイント
これは人数や用途など、さまざまな要素が絡みますが、ビギナーのうちは下記かなと思います。
項目 | 気にすべきポイント |
人数 | ファミリーか2人のデュオ、あるいはソロか。 まず最初に気にするポイントで、快適に過ごすことを考えるとメーカーが言う収容人数からマイナス1(6人用と言っていたら5人、4人用だったら3人)で考える。 |
用途 | 寝るだけなのか、幕内で食事したり過ごしたりするのか。 寝るだけならコンパクトで良いが、幕内で過ごすことを考えると2ルームやシェルター型を選ぶ。 ベンチレーターという通気孔がしっかりしているか、メッシュ素材で側面や前後面がどれくらい開放されるかもポイント。 |
設営の簡単さ | 特に慣れないうちは、設営に時間がかかります。 キャンプ場でなかなかテントが建てられず、険悪なムードになる家族を見ることもしばしば…。 できるだけ簡単に設営できるテントを選ぶことや、設営講習をやってくれるところがベスト。 |
天候への対応 | 自然を相手にするので、突然雨に降られることは念頭に。 雨天で使って問題無いか、具体的には耐水圧や素材を気にする。有名メーカーであればおおよそ問題ない。 なお、雨より風の方がクリティカルだが、初心者のうちは風が強いときは避けるのが無難。(テントが建てられなかったり、不十分だと飛ばされたりします(実際目撃してます)) |
価格 | 大事なポイント。性能が値段に比例するところがありますが、経験値が浅いうちは有名メーカーのテントが無難でないかと思います。 最初にあまりにも高額のものに手を出すのは引き返せなくなるのでおすすめしませんが、有名メーカーのものであれば下取りに出せる、ということもあります。 |
そして、一通りキャンプを経験すると、
- 違うスタイルを試したい(テントが違えばその中での過ごし方も変わります)
- 冬シーズンにもキャンプをしたい(冬だけは他の装備もさることながら、テント自体にスカートが必要、幕内でストーブを使う上で十分な通気が必要など条件が出てきます)
- 人と違うテントがいい(これが一番大きいかも 笑)
という欲求が必ず出てくると思いますが(自分の経験談)、それは後でもいいのかな~と。
自分や家族を守る唯一のものでもあるので、あまり奇をてらわず、よく分からないメーカーの安いものに手を出さず、かといってオーバースペック過ぎず、というバランスを取ると良いかなと思います。
このように、あまり使わないギアを買ってしまった、というような失敗はあまりしていないかな~と思っているのですが、キャンプをやればやるほど新しいものが欲しくなる、という沼に順調にハマっています。
1年前の自分に一番言いたいのは、
とんでもない出費になるから、お金貯めておけ!
ということに尽きます。(1年前じゃ遅いな、2年前の自分に言い聞かせたい)
実際に使ったり経験して学ぶことが多いのもキャンプの魅力。
これから訪れる今年の冬もできる限り出掛けて楽しみたいと思います!
コメント
うちは灯油系のストーブがあるんで それを持っていこうか
とか 話してはおりますが そもそも そんな過酷な気温のとき
キャンプに行くのか そこまでの意欲があるかは 怪しいところではありますw
今のテントを買う前に アポロン欲しいなぁと思ってたんですが 手が出ず。。。
ゼクーLは 良くキャンプ場で見かけるので いいなーと思ったりしています
そして ギギ2 存在を知らなかったので 見てきました
面白いテントですねぇ
いやはや 色々と 勉強になりますです ありがとうございます
ありがとうございます~。
僕も最初はそこまで意欲無かったのですが、今や冬こそ行きたいと思うようになっています 笑
テント次第で過ごし方やスタイルが変わるので、やればやるほど新しいものが欲しくなるのが悩みのタネです(一番高い買い物だしなぁ)