前回の記事でもお伝えした、ほったらかしキャンプ場への訪問。
そちらの記事でも書いたのですが当日はあいにくの雨でした。
数日前からかなりの確度で雨と予報が出ていたので、そのための準備も行って臨んだのですが、今回は同じように「せっかくのキャンプが雨予報」という方に向けて雨キャンプの心得をまとめてみたいと思います。
ほったらかしキャンプ場のレポートはこちらの記事をご覧ください!
雨天キャンプの心得
雨の中キャンプをするには色々と準備と注意が必要です。
今回のキャンプはこのように視界ゼロの雨&霧状態にもなりました…
テントの選択
まずはテント。
本当はサーカスTC DXで行って薪ストーブを入れて楽しみたかったのですが、雨ということで断念。
久し振りにOgawaのティエラ5-EX2の出番となりました。
サーカスTCのテント素材であるTC(テクニカルコットン)はコットンとポリエステルの合成素材。
燃えにくい性質を持っているので近くで焚き火ができたり、薪ストーブの熱に(ある程度)耐えられたり、冬でも幕内が暖かかったりと、その実力を先日行ってきた「富士見の丘オートキャンプ場」でのソロキャンプで実感したのですが、生地が水分を吸うのと乾きにくいデメリットがあるので雨のときは避けています。
そこで我が家のファミリーキャンプでは雨の場合、ポリエステル210dのティエラ5-EX2一択となります。
310×555cmというサイズ感もあって設営や撤収に時間が掛かることもあり、1泊だと正直オーバーな気がするのですが、こればかりは仕方ありません。
その代わり、どれだけ雨が降っても一切雨漏りなどせず、非常に剛性が高いので安心してキャンプができました。
雨のときは素材や耐水圧など、まずは自分たちを守ってくれるテントで気にするポイントが増えます。
グランドシートが必須
雨が降るとテントを張る地面に水溜りができますし、テントを張った後も外から浸水してきます。
リビングスペースは土足でも良いのですが、寝室スペースは雨が染み込んでくると眠ることもできなくなってしまいます。
そこで、グランドシートが必須となります。
ティエラ5-EX2はインナーテントがTC素材で、床面は完全防水のPVC素材なので安心ではあるのですが、僕はブルーシートを敷いてその上にグランドシート、そしてインナーテントという形にしています。
この形にすることで地面からの冷気を防ぐとともに汚れなくなるので、我が家では晴れているときでもこうしています。
床面が防水仕様になっていないテントの場合は最低限ブルーシートを敷き、できればグランドシートも用意するという形が望ましいです。
ブルーシートならホームセンターで広いものを安く買えるし!
寝ている間に浸水してきて気づいたらびしょ濡れになっている…など、後で大変なことにならないように念入りにしておくことをお勧めします。
タープも必須
2ルームテントやシェルターテントのように、中でくつろげるスペースが確保できる場合は無くても大丈夫(我が家も持っていません)ですが、寝室だけだったり前室スペースが少しあるようなテントの場合、雨を避けるためにタープが必須となります。
テントのリビング入り口と繋げる「小川張り」で、雨が吹き込んでこないようにかぶせて張るのがスタンダードですが、大きな屋根を作って人と荷物が濡れることを防ぐのが大事です。
僕の場合、この雨天のことを考えてタープはコットン素材ではなく、ポリエステル素材で考えています。
レインコートやカッパを忘れずに
忘れてならないのは雨の中設営をしなければならないということで、当然ながら両手がふさがります。
そのため、雨でもしっかり動けるようにレインウェアを用意して着なくてはなりません。
ワークマンで実用的かつファッション性も高いレインウェアがリーズナブルな値段でたくさん販売されていますので、念のためということで一着持っていても良いのではないかと思います。
ワークマン|アウトドア特集
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着替えを多めに持っていく&いつもより防寒を意識
雨の中で設営をすれば、どんなに意識しても必ず濡れます。
大丈夫だろうと思っていても靴下が濡れてそこから冷えてしまったり、洋服が濡れてしまうもの。
通常時より着替えを多く持っていくのと、雨が強いと焚き火もできないので、冷えてしまったときに備えて厚手の服を持っていくなど防寒対策をしっかり準備することが大事です。
特に子どもは雨の中でも飛び出していくので、準備を万端に!
道具を持って行きすぎない
せっかくのキャンプ、お気に入りのギアをいくつも持って行きたいですよね…。
ただ、雨だと設営もですが撤収が非常にハードになります。
テント類は帰った後乾かすためにガサッと大きな袋に入れて持って帰るので、来た時よりスペースを取ります。濡れたものを積載するのもケアが必要だったりします。
そもそも、雨が降りしきる中で出したものを片付けたり積載するのはものすごく大変です。
雨が予想されるときはどうやって効率化するか、事前にギアや料理などの計画を立ててなるべくコンパクトにすることが重要です。
ペグが重要
ほったらかしキャンプ場の区画サイトでは、雨で地面がぬかるんでいる状態だと泥状態となりました。
印象としてはあまり水はけが良いとは言えなく、11月に行った河津オートキャンプ場の方が雨天時のコンディションは良好でした。
河津オートキャンプ場では夕方から翌朝まで一晩中雨が振り続けていた状態だったのですが、著しく水溜りができるような状態にはならず、テント内への浸水もありませんでした。
土面の性質によるのかなと思います。
河津オートキャンプ場の詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
幸い風は無かったので良かったのですが、雨で地面がぬかるんでいるとペグが抜けやすく、特にキャノピーを張るポールからのガイロープのペグに気を配りました。
テントのガイドロープ(地面に敷いてその上にポールを刺していきます)を留めるスチールペグはもちろん、鍛造ペグでもしっかり根本まで刺す必要があります。
雨は設営後上がったのですが翌日撤収するときに難なく手でペグが抜ける状態でしたので、地中が水を吸っていると考えて慎重になった方が良いなと学びになりました。
Ogawaやtent-mark designのテントは最初からしっかりしたスチールペグが付いてくるのですが、テントによってはおもちゃのような簡易なものしか付属していないことがあります。
簡易ペグだと地面が硬い場合歯が立たなかったり、すぐ抜けてしまったりしてしまいますし、雨天だとなおさらシビアになりますので、鍛造ペグは1セットでも持っておくと安心です。
スノーピークのソリッドステークや村の鍛冶屋のエリッゼステークが有名ですが、僕は岩野ペグという鍛造ペグを使っています。
ソリッドステークやエリッゼステークと比べて安価ですが、性能は遜色なくしっかりしています。
さらに強度を高めるため、最後に焼き入れも施されており、2面に溝が彫られているのでしっかり地中に食い込みます。ヘッドが大きいのも叩くときに便利です。
雨キャンプの楽しみ方
もちろん晴れた中でのキャンプの方が良いのですが、雨キャンプならではの楽しみ方としていくつかご紹介します。
大事なのはポジティブに考えることです(笑)
お籠りキャンプ
雨の場合は基本的にテントの中に籠もることになります。
こんなときだから雨音を聞きながらゆっくりと読書をしたり、いつものキャンプより料理の準備に時間を掛けてみたり、しっぽりお酒を楽しんだりと、時間を贅沢に使えます。
雨が強いと焚き火もできないので、その分幕内で過ごす時間がリッチに過ごせます。
いつもより自然を感じられる
ずっと強く雨が降り続けている場合は仕方ありませんが、ときどき雨が弱くなって景色が見えたり、雲の切れ間から風景が覗いたりと、天候や景色の移り変わりを目にしていつも以上に自然を感じることができます。
雨の中ずっと屋外にいる経験はふだんの生活ではなかなかありませんし、自然をダイナミックに感じる機会としてキャンプの醍醐味をいつも以上に感じられることと思います。
キャンプの経験値が上がる
ふだんであれば普通に張るタープやキャノピー。
雨のときは片側だけを低くして雨水が落ちるように工夫したり、テントの周りに堀を作って対処したりといつもはできない経験ができます。
設営や撤収も手際よくやることを自然に心掛けますし、このときの経験が必ず日常のキャンプにも役立ちます。
晴れたときの感動が格別
これは今回の実体験でもあるのですが、初日の雨から翌朝快晴になったときの感動が半端ないです。
上の写真のように雲が立ち込める景色だったところが…
翌朝起きてテントから出たらご覧の景色。
このときの感動は本当に格別でした。
ほったらかしキャンプ場の名物も…
このように、まったく違う景色となります。
一度のキャンプでいくつもの景色を見ることができ、ぜんぜん違う感覚を得られるのも雨ならではの楽しみ方です。
このように、雨のときは準備も含めて色々と気にしなければならないことも多いのですが、その分いつもと違う楽しみ方ができる機会といえます。
雨だからといって落ち込みすぎず、目一杯雨キャンプを楽しみましょう!
コメント
こんにちは。雨が降りそうなときは荷物をコンパクトにってのが一番響きました。確かにその通りですね。いつもと同じ装備で出かけないよう意識したいと思います。
ヒロスケさん、コメントありがとうございます!
せっかくのキャンプなので目一杯楽しみたいところですが、晴天の何倍も大変ですし、帰ってからもテントの掃除やら乾燥やらがありますからね…(;´д`)
僕はかなり荷物を抑えています!