河津オートキャンプ場 利用レビュー

河津オートキャンプ場レビュー

休祝日の谷日を休みにして、11月1日から3日でファミリーキャンプに行ってきました。
今回は静岡県伊豆半島、中伊豆エリアにあたる「河津オートキャンプ場」です。

いや~、スミマセン。なめてました。とってもいいキャンプ場なので間違いなくお勧めできます!

どこにある?

河津オートキャンプ場

河津オートキャンプ場があるのは河津桜でも有名な静岡県河津町。伊豆半島の東側に位置します。
河津桜は海にほど近い駅前周辺が中心ですが、そこから車を20分くらい走らせ、山の中に入っていった先にキャンプ場があります。

これまで、下田や南伊豆、松崎・堂ヶ島・土肥・戸田がある西伊豆、それから東伊豆では稲取・北川・伊東に熱海・湯河原と、伊豆半島は温泉旅行で行きまくっているんですが、伊豆半島の中央にあたる中伊豆は湯ヶ島温泉に泊まったことがあること以外は修善寺・浄蓮の滝を観光するくらいで主に通過しかしておらず、あまり馴染みが無い土地でした。

結論、思いっきり山です。自然たっぷりの環境です。

河津オートキャンプ場 アクセス
source : 河津オートキャンプ場

メインの国道からキャンプ場に向かう道は舗装されていますが狭く、車がすれ違うのは困難なので前方から対向車が来たときはちょっと広めのところで待ってあげるなど思いやりが必要です。(鎌倉も道が狭いので僕は問題なかったのですが、慣れていない方は注意が必要です)

アクセスルート – 夏場は渋滞回避が重要!

東京方面からであれば東名高速で沼津まで走らせてそこから伊豆縦貫道、もしくは海岸線の135号を南下か箱根を抜けて伊豆縦貫道に入るルートかと思います。
僕は鎌倉を9時30分に出発して134号~西湘バイパス~箱根ターンパイク~伊豆縦貫道~河津というルートで約3時間でした。夏などのハイシーズンは特に東伊豆を走る135号の渋滞がひどいので、迂回ルートを把握しておくと良いと思います。

地図を見てもらうと分かるように伊豆半島はほぼ山で、中伊豆にアクセスするルートは限られています。修善寺、天城越え、河津七滝などの観光スポットや、湯ヶ島温泉には東海岸や西海岸のような派手さが無い、いい意味でひなびた旅館も多いのですが、今回は全スルーでキャンプ場に向かいました。

ちなみに…地図を見ると熱川や北川と道が繋がっているのですが、恐ろしくてこのルートは選べませんでした…。峠道をひたすら走らせれば行けるのかな??

もう一点。
僕自身が今年の夏に直面したのですが、伊豆の道路は大雨が降ると冠水や山から滝のように水が流れてきて通行止めになります。
迂回できればラッキーですがどうにもできず足止めを食ってしまうケースもあると思いますので、台風はもちろん大雨の場合は注意が必要です。

伊豆でキャンプがしたい!

春・夏を過ぎて肌寒くなってくると、2歳児を抱えて車もノーマルな我が家はキャンプ場の選択肢が限られてきます。
10度を下回る気温だと子どもにハードかも…。道が凍結しちゃうともうアウト…。

そこで、冬でも他より温暖な伊豆や南房総がキャンプ地の候補となります。前々から伊豆でのキャンプはしてみたかったのですが、夕日&富士山の西伊豆にするか、温泉地も多くアクセスがしやすい東伊豆か、はてまた自然を求めて中伊豆か…。選択肢が多くあります。

今回の選択は…

西伊豆は秋シーズンになると偏西風で海からの風が吹き荒れ、営業を中止するキャンプ場も多い状態。きっと空気が澄むこれからの季節こそ夕日が一番きれいだろうと思うのですが、テントが飛んでは大変なのでこちらは諦めました。

前々からの情報収集で、中伊豆に温泉があるキャンプ場が2軒あることは知っていました。
河津オートキャンプ場と、河津七滝オートキャンプ場。名前も位置もほぼ同じ。温泉があるということも同じ。これは迷います。

先輩キャンパーの口コミなども見て、

どうやら片方はキャンプサイトがスノコ敷きで狭く、広いサイトはちょっと離れているらしい。設備も若干古さが目立つらしい…。

それならこっちか、ということで選んだのが今回利用させていただいた「河津オートキャンプ場」です。もう一つの河津七滝オートキャンプ場は利用していないので比較はできませんが、河津オートキャンプ場は設備もきれい、サイトも狭くなくて最高でした!

河津オートキャンプ場 ティエラ5-EX2での夜景
夜が良かった…

キャンプ場のレビュー

こうして決めた念願の伊豆半島初キャンプ。2泊3日のうち2日目の昼から3日目朝にかけてはずっと雨でしたが、最高のキャンプになりました!
とにかくキャンプ場が素晴らしく、僕は絶対にリピートします。
その魅力をいくつかご紹介します。

行ったときの気温

僕らが行った日程の静岡県河津町の気温は下記の通りです。
ただ、キャンプ場は山の中で標高が高くなるのでこれより少し低くなると思います。

11月1日 最高気温18℃、最低気温11℃(晴れ)
11月2日 最高気温23℃、最低気温14℃(午後から雨、夜は結構強く降った)
11月3日 最高気温19℃、最低気温14℃(朝8時頃まで雨、その後晴れ)

テント設営中は半袖Tシャツ1枚でした。夜はさすがにちょっと冷えるなーということでテント内でガスストーブを使いましたが、寒くて困るということはありませんでした。
紅葉はもうちょっと先で、まだまだ緑が中心。少しだけ赤くなっている木があるくらいでした。

河津オートキャンプ場にてテント内の様子
設営後。ファミリーキャンプとはいえ道具が増えてきたな~

サイトはとてもきれい

口コミでは「ちょっと狭い」という声もありましたが、サイトの前に駐車スペースがあり、そこを除いて8m×8mあるので広さとしては十分でした。サイト間を仕切るように木が生えています。

河津オートキャンプ場
このようにサイト外すぐ横にクルマが停められます

サイトの地面は赤土の砂地。スチールのペグは無理なく根元まで刺さりました。
2日目夜から結構強く雨が降り、一部水たまりはできていましたが水はけは良く、テントが浸水するようなことはありませんでした。

河津オートキャンプ場 51番サイト
自分のサイトは入口右エリアの51番サイトでした

子どもの散歩がてら全部のサイトを見て回りましたが、総じて清掃が行き届いているしきれいに整備されています。
夏などに混雑して隣同士になったりすると、さすがに近さを感じると思いますが、段差が作られてもいるのでそこまで気にならないんじゃないかな、という印象でした。

キャンパーのマナーが良く、静か

河津オートキャンプ場では「落ち着いて静かに過ごせるキャンプ場」を目指す方針のもと、予約できるのは【2家族(2区画)まで、大人(成人)のみの利用は2人まで】が原則となっています。

以前行ったべるが尾白の森キャンプ場は(人が少なかったこともありますが)消灯時間を過ぎても焚き火を焚いていたり、ランタンの明かりをつけていたりする人もいたのですが、こちらはビタっと消灯・本当に静かになります。

初日は2サイト繋いでいるグループがいらしたのですが、賑やかに夕食を過ごされていたのち、消灯時間には完全に明かりを落としていました。他のファミリーもちゃんとルールを守っていて騒ぎ回るような方は皆無でした。

夜、遠くから鹿の鳴き声が聞こえるくらい静かに過ごせます。

河津オートキャンプ場 ogawaのティエラ5-EX2
ogawaのティエラ5-EX2が我が家のテントです

設備がとても充実している

驚いたのは設備の充実さ。
炊事場はドアを開けて入る屋内で、雨の日や冬の寒い日でも快適です。もちろんお湯が出るし、洗剤・たわし(亀の子たわし、金たわしの両方があります)・スポンジがきれいな状態で揃えられています。また、コインランドリー・氷自動販売機が備えられているので、急な用途に迫られた時でも安心です。

河津オートキャンプ場サニタリー棟、メインの炊事場
サニタリー棟、メインの炊事場

炊事場・トイレは場内に2カ所あり、広い方はキャンプ場の利用客が少ないときは閉鎖されるようです。僕らが行った日程では2日目は管理棟横の広い方がクローズして、キャンプ場奥の方のみが使えました。もちろんこちらも設備的には遜色ないのでご安心を。
そして炊事場・トイレともに人感センサーで自動点灯で、ドアを開けて入る形ですので虫がいません!

河津オートキャンプ場キャンプサイト奥、サブの炊事場
キャンプサイト奥、サブの炊事場

2日目・3日目の朝に管理人さんが場内設備を隅々までしっかりと清掃されていて、きれいに保全されているのが印象的でした。
ゴミも分別して捨てられることもありがたかったです。
場内ではフリーWi-fiが用意されていて使えます。3本あるので人が増えて回線が弱くなることも無さそうです。

下の写真がサニタリー棟で、炊事場・女性/男性露天風呂・女性/男性トイレとゴミ捨て場となります。

河津オートキャンプ場 サニタリー棟
中はどこもとっても清潔。快適に利用することができます。

お風呂が最高

楽しみの一つでもあった温泉ですが、キャンプ場の利用客が多い場合は温泉露天風呂が開放され、少ない場合は家族風呂のみの運用となります。自然、土曜日や祝前日に露天風呂が営業されることが多いようです。
今回、初日は7グループくらいで男性用露天風呂が男女入れ替え制で使えて、2日目は4グループだったので時間貸切の家族風呂でした。もちろん無料です。
河津オートキャンプ場のサイトに露天風呂のオープン情報が掲載されていますので、チェックされることをおすすめします。

温泉露天風呂(source : 河津オートキャンプ場)

貸切家族風呂(source : 河津オートキャンプ場)

温泉露天風呂はもっと小さく狭いのを想像していたのですが、同時に5人入っても十分な広さがありました。とっても快適で、「朝も入りたい!」と思わずにはいられませんでした。(営業時間は15時から22時まで)

家族風呂は専用の建物を作られたのだと思いますが、内装もきれいで浴槽は一般家庭のものより広めです。チェックインの時や、その後でも利用したい時間を管理人さんに伝えて1時間貸切利用することができます。
利用した後、次の方のために毎回お湯を抜くので、清潔ですがお湯を張るのに少し時間が掛かります。お湯を張っておきつつ、すぐ隣の炊事場で洗い物をして待つのがちょうど良いかもしれません。
また、コンセントがあるのでドライヤーを使うことができます。(備え付けではないので持ち込みが必要です)

幼児向けにちょうどいい遊具施設がある

小学生になると小さくてあまり遊べないと思いますが、未就学児にはちょうど良い遊具がキャンプ場内に設置されています。
我が家の子どもはことあるごとに「滑り台とブランコに行く!」と夢中になっていました。

河津オートキャンプ場 遊具施設
こちらはサブの遊び場。子どもは手作りブランコにずっと乗っていました

こちらはキャンプ場右側のエリアに設置されているブランコ。
サイトのすぐ近くだったのでテントを張ったり設営しているときに目が届く範囲で遊んでいてくれるのは助かりました。

管理棟の目の前、入口のすぐ左側には滑り台とブランコの遊具もあります。こじんまりとした設備ですので、かえって夢中になり過ぎてなかなか離れないということもなく、ちょうどいい感じです。

また場内にはハンモックが設置されている広場もあって、天気のいい日はぶらんぶらんと楽しめます。
この空間がパノラマでとても気持ちよかったです。

河津オートキャンプ場 ハンモック
向かいの山に風力発電の風車も見えます。

清流がすぐそばにある

キャンプサイトから歩いて数分、登山道のような道を下っていくと清流があります。
さすがにこの時期は入りませんでしたが、河津オートキャンプ場のHPにも写真があるように夏は水遊びができます。

階段状に整えられてはいますが結構急なところがあったりするので、特に雨の日の後などは気を付けながら道を降りて行ってください。
そこには、ご覧のようなとても澄んだ空間が待っています。

河津オートキャンプ場 川の清流
とても澄んだ空間。道が急&岩場なので小さいお子さんはご注意を。

キャンプサイトに接しているのではなく崖下にある形ですので、夜に川の音がする感じではなく、また子どもだけで勝手に行ってしまうような危険性もありません。
夏場はここで水遊びをしながらピクニックランチというのも気持ちよさそうです。

河津オートキャンプ場 清流の川
水は済みきっていてとてもきれいです

デメリット(あえて挙げるなら)

場内の物価は高め

薪が3本で600円と高めです。焚火を楽しみにする方は買って来ることをお勧めします。車で15分くらい、駅前に向かう道沿いにコメリがあります。

管理棟の売店には飲み物の販売がありません。場内に自動販売機があり、そこでビールやチューハイが買えますが300円です。(我が家はアルコールが無くなり3本買いましたw)
修善寺側から来る際、キャンプ場に向かう細道に入るところにセブンイレブンがあるのでそこで仕入れてくることをお勧めします。

食材の買い足しは遠い

これは良くも悪くもですが、本当に山の中のキャンプ場になるので、食材が足りなくなって買い足したいときなどは河津駅前のマックスバリューやAokiというスーパーまで行く必要があります。
夕方暗くなってからは国道に出るまでは街灯がない山道ですし、事前にしっかり準備して来る必要があります。

河津オートキャンプ場のサイト

子どもがじっとしていられないのでキャンプ場内を散策するのが恒例になりつつあります(笑)
河津オートキャンプ場はすべてがオートサイトですが、サイトの様子をご紹介します。

入口左側のエリア

河津オートキャンプ場 キャンプサイト地図
source : 河津オートキャンプ場

ぐるっと電源付きサイトが囲んでいるエリアになります。
電源付きのサイトで使える電力は100V10Aまで。つまり1000Wですね。一般的かと思います。
電力源はサイトの奥側に設置されているので、テント内に引き込むのに便利そうです。

まずは入口を背にして右側の電源付きサイト。

続いて一番奥、縦に4つ並んでいる電源付きサイトです。
奥の木々の向こうは道路になっていますが、この季節はほとんど車は通らないので静かです。夏はどうなのかな…?でも夜中にこの道を走るのは相当勇気がいるので、静かに過ごせるはず。

入口正面のエリア

河津オートキャンプ場 キャンプサイト地図
source : 河津オートキャンプ場

入口正面のエリアはサニタリー棟にも近く便利そう。
但し密接しているので少し狭く感じます。

このエリアの左側の道を奥に見た眺めです。左側にバンガロー、右側にサイトが並びます。

サニタリー棟やBBQ棟のすぐ奥にあるのがこちらの1番サイト。
右奥に見えるのが我々のサイトです。

最奥、川へ降りる道やハンモックがある広場に近いところ。奥に見えるのがサブの炊事場です。

そこから入口側に向かった左側のサイト。左奥に僕らのサイトが、右奥にBBQ棟が見えます。

入口右側のエリア

河津オートキャンプ場 キャンプサイト地図
source : 河津オートキャンプ場

電源サイトが無い右側のエリア。
僕らもここのエリアで、真ん中の田の字になっているところ、左上のサイトでした。見取り図で見るほどサニタリー棟とは離れておらず、とても便利な位置でした。

番号で言うと51番となります。そこから正面に奥を見るとこのような感じです。

51番サイトから奥側への眺望

奥から僕らのサイト(入口側)を見るとこのような具合です。
左に見えるファミリーは4人家族で広めのワンルームテントとスクリーンタープを張っていました。

一番右奥、ハンモックサイトを背に川沿いのサイトはこのような感じです。
川に面している訳ではなく、林を背に内側を向く形です。

河津オートキャンプ場のデータ

設備

サイトの広さ:オートサイト:8m×8m(自動車の駐車スペースを除く)

オートキャンプ:
電源サイト:あり(1000W)
風呂・シャワー:場内に温泉露天風呂、家族風呂あり
水洗洋式トイレ:あり
給湯設備:あり
ランドリー:あり

利用料金

  • オートサイト
    4,000円(GW/夏季は5,000円)
  • オートサイト 電源付き
    5,000円(GW/夏季は6,000円)
  • ハンモックサイト
    5,000円(GW/夏季は6,000円)
  • ホームキャビン(6人まで)
    8,000円(GW/夏季は9,000円)
  • 施設利用料
    大人(中学生以上):1,000円
    子供(3歳~小学生):500円

河津オートキャンプ場
静岡県賀茂郡河津町川津筏場555
13:00チェックイン 11:00チェックアウト
休場日:なし
https://kawazucamp.com/

想像以上に設備がきれいで整っており、露天風呂も入り放題。
伊豆ならでは気候で暖かいので春・秋・冬にファミリーで訪れるのにとても適したキャンプ場です。

僕も次は河津桜のシーズンに再訪したいと思います!

2022年5月に再訪しました!

テントもギアも変えて過ごした2泊3日の様子です。


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主にファミリー向けのキャンプ場が多いですが、サイトを詳しくレビューしています。


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