関東地方が地域によっては30℃を超えて一足早い夏日だった5月最後の土日。
千葉県館山市にある「RECAMP 館山」に1泊キャンプに行ってきました。
「5月は2回目だし気楽に行こう!」ということで足取り軽く向かった今回のキャンプ。
2日間の様子を振り返ります~。
10:20 出港1分前にフェリー乗船
僕が住む鎌倉から千葉県に向かう場合、
- 湾岸線を使って東京湾をぐるっと回る
- 川崎からアクアラインで木更津まで東京湾を横断する
- 久里浜から東京湾フェリーに乗って富津金谷まで
という選択肢になりますが、湾岸線とアクアラインは休日は確実に渋滞に巻き込まれます。
また、鴨川・館山などの南房総を目指す場合、東京湾フェリーを使うと鎌倉からほぼ直線で向かえるのでこのルートが最短かつ楽。
ということで、フェリー費用はかかりますが今回も東京湾フェリーを使って向かうことにしました。
神奈川・湘南・三浦方面から千葉県にアクセスする上で便利な東京湾フェリーの活用は、こちらの記事をご覧ください。
今回は10時20分の便を目指すも自宅を出るときに手間取り、出発時点でかなりギリギリになる見込み…。もし乗り遅れると次の便まで1時間待つ必要があります。
しかもこういうときに限って混んでいるんですよね…。
抜け道を駆使しつつ、時計をにらみながらフェリー乗り場に到着したのは出港5分前。
そこからチケットを買い、乗船したのは1分前!
図らずも出港ギリギリまで乗せてくれるということが分かりましたが、無事予定の便に乗り込んで旅気分満載のスタートです。
14:00 RECAMP 館山へ到着
11時過ぎにフェリーから下船して、渋滞することもなく館山に向かいます。
途中お昼ご飯を食べたり食材を調達しながら、のんびりドライブして14時頃に今回の目的地、「RECAMP 館山」に到着です。
このように、鎌倉から館山はフェリーを使えばほぼ直線で行けるので、「近い!」という実感です。
南房総は黒潮の影響を受けて冬でも温暖(と小学校の時に習った記憶)で、館山にはいくつものキャンプ場があるキャンプ銀座なので、冬のキャンプ地として有力候補になっています。
RECAMP 館山
RECAMP 館山は2021年にクローズした館山ファミリーパークをキャンプ場としてリノベーションした施設で、プレオープン期間を経て2022年3月18日にグランドオープンした新しいキャンプ場。
改装工事も完了していて、とても整備されたファミリー向けキャンプ場に仕上がってました。
敷地が広く、キャンプサイトも多いので比較的予約が取りやすいキャンプ場です。
僕らは1週間前に予約できたので、天気予報を見ながらの予約でも間に合うかもしれません。
14:20 設営開始
チェックインを終え、割当サイトに向かいます。
今回予約した「セミオートサイト」はだだっ広い平面が6エリアに区切られていて、さらに1エリアの中が9つの正方形区画に分けられているものでした。
設営できる自分たちの区画スペースはおよそ10m ✕ 9mで、2ルームテントとタープが余裕を持って張れます。隣とも距離が保てるので、想像していたよりゆったり使えました。
サイトの中には自動車の進入禁止で、すぐ近くの駐車スペースに停める形です。
したがって荷物は自分の区画まで運んでいく必要があるのですが、一番離れていても平地の20メートルくらいなので、大変さは感じませんでした。
それぞれのエリアにカートが置かれているので、それを使うことも可能です
反対方向を眺めるとこんな感じです。
運搬が楽なので、駐車スペースに近いところから埋まっていきます。
僕らもどんどん荷物を降ろしていって、設営を始めます。
このセミオートサイトは車が入ってこないので、小さい子どもがいるファミリーには安心です。お隣が来るまでうちの子はこの芝生を走り回っていました(^^)
ステイシー ST-2 デビュー!
さていよいよ、先日購入したステイシー ST-2のデビューです!
今回は1泊でもあったのでいつものティエラ5-EX2や新幕アルニカではなく、小型テント✕2張+タープの組み合わせで手っ取り早く設営をしようと計画していました。
むしろ、ステイシーを使いたいからキャンプに行ったのが正直なところです 笑
ステイシーST2は2~3人用の小型テントなので設営も簡単。
初張りだったので説明書を見ながらでしたが、特につまづくこともなく設営できました。
外幕のフライシート、インナーテントとポールの構成で、普段2ルームテントを使っている身からすると驚くほど軽量です!
あっという間にテント設営完了。
この手軽さを知ってしまった今、「毎回これで良くね?」と思っている自分がいます…。
ルピネMを使って小川張り
サイトの位置的に、向きたい方向と日陰を作るバランスがなかなか難しかったですが、タープ(サバティカル ルピネM)を使った「小川張り」でレイアウト。
この日はほとんど風がなく問題なかったのですが、テントの後ろに立てたポールとタープを結ぶところがガイロープ1本とちょっと心もとないので、何か良いアイテムが無いかな~と思っています。
ちなみに、こちらの方のタープ設営方法がとても勉強になりました。
雨の日にタープを汚さずに張れることや、一人で簡単に設営できるのですごくおすすめの動画です。
この後、テーブルやらチェアやらを組み立て、16時頃に全体の設営が完了しました。
ティエラ5-EX2を使っているときとそんなに設営時間が変わらない気が…。
そう、テント以外の荷物が多すぎるんですね ^^;
増えていく一方のギアたち。たしかに便利で快適なキャンプになっているのですが、小型化・軽量化を考え始める時期かもしれません。
ソロキャンプではバッグ1つに収まるように厳選します!
17:00 調理&夕食開始
ゴールデンウィークに行った河津オートキャンプ場(伊豆)では食事に気合を入れていきましたが、今回はお手軽に。
切る・焼く・煮るのみで仕込みゼロでしたが、料理は温かいまま食べたいので、すべて同時進行で調理しその場で食べていきます。
本日の献立
- 豚バラと牛ロース 七輪炭火焼き
- ハッセルバックポテト withベーコン
- マッシュルームとカマンベールのアヒージョ
- アクアパッツァ
- パン
七輪はいいぞ~
このときやはり便利なのが七輪。
卓上で焼いてそのままアツアツのものを食べられるので、ファミリーキャンプではグリル台より圧倒的に便利かつ楽しい食卓になります。
道中のスーパーで買ってきた豚バラと牛ロースも、七輪で焼くと美味しくなるから不思議。
こちらの記事でご紹介しているように、チャコールスターター(火起こし器)を使えば難なく炭火が起こせるので、我が家では肉をちょっと焼くだけとか、干物を2枚焼くだけであっても七輪を使っています。
七輪の蓋を閉めれば、余った炭が次回再利用できるのも便利です!
火消し壺がいらないから、気軽にキャンプで使えます~!
ハッセルバックポテト&カマンベールアヒージョ
何も考えず作れるお手軽料理その1&その2です。
まずはハッセルバックポテトから。
- じゃがいもを切り落とさないように切れ目を入れる
- 10分程度じゃがいもを水につけ置く(でんぷん質を流し、くっつきにくくするため)
- 間にベーコンを挟む
- オリーブオイルをかけて、アルミホイルの上において蒸し焼き
- バターをかけてできあがり
以上。う~ん、簡単。
チーズを乗せたり、ベーコンと一緒にマヨネーズを挟んだりしてもいいですね!
続いてカマンベールアヒージョ。
我が家は海鮮アヒージョよりきのこ系が好きなので、今回はマッシュルームを使っています。
- マッシュルームを切る
- スキレットにオリーブオイルを注いで塩を振り、ニンニクスライスを炒める
- 最初にマッシュルームに火を入れて、程良いところで切り込みをいれたカマンベールをイン
と、手順の説明すらいらないですね。
パン食のときはアヒージョがあれば簡単に食卓が豊かになるので気に入ってます。
最近はスーパーで「アヒージョの素」なるパウダーが売っていて、これを使うとより簡単です。
アクアパッツァ
今回のキャンプで唯一手間をかけたのがアクアパッツァ。
南房総、館山であるからには魚介を使わねば!という変な使命感です。
今回、砂抜きをする時間が無さそうだったのでアサリは缶詰のもの。
さらに鯛一匹は大げさで食べきれないだろうと切り身を使う省略形でしたが、それでも味は美味しくできました。
アクアパッツァはしっかり作るなら、
- アサリを塩分濃度3%の塩水に入れて3時間程暗所で砂抜きをする
- 魚(鯛やカサゴ、スズキなどの白身魚)の内蔵と鱗を取り、水で流した後、お腹も含めて全体に塩を塗り込んでいく。10分経ったらぬるま湯で塩を洗い流す
という下準備が必要になりますが、今回は省略。
調理手順は下記となります。
- スライスしたニンニクをオリーブオイルで炒める(弱火で)
- 中強火で魚を焼く。2分弱焼いたら裏返して1分程焼く。1のニンニクは焦げないように魚の上に置く
- 火を止めて白ワイン150mlと水150mlを入れ、ミニトマトやオリーブ、一緒に入れる野菜類とアサリを加えて強火で一気に炊く
- 沸いたら落し蓋をして全体に火を通す
- アサリが口を開いたら、開いたものから別に避けておく(煮込みすぎるとアサリが固くなってしまう)。すべてのアサリが開いたら火を止めて、魚を別皿に盛り付けておく
- 5~6分くらい中火で煮汁を煮詰めて火を止める。アサリを戻して、最後に塩・オリーブオイル・ハーブで味を整える
- 別皿の魚に煮汁をかけて盛り付ける
火加減が重要で、中でも手順3の「強火で一気に」という点がポイントです。
また、魚と貝は煮過ぎると固くなるので、火が通ったら別に避けておきます。
キャンプ料理ブログになってきたぞ…
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19:00 夜の帳が下りてきたところで焚き火
食事を取りつつ、だんだん周りが暗くなっていく時間が一番好きです。
ランタンの灯りが一番きれいに見える時間ですし、時間の移り変わりをダイレクトに感じられるのもキャンプならでは。
食事が終わったところで焚き火をスタート。
あたりが真っ暗になっていく中パチパチと音を立ててあがる炎を眺めていると落ち着くのですが、子どもが起きている時間帯はむしろレクレーションの趣が強いです。
4歳の娘はさすがに何度もキャンプを経験しているからか、焚き火に薪をくべるのが楽しいようで、「ここいい?」と聞きながら薪を並べていきます。
最近は一緒に火吹き棒を使って火力を上げるのが楽しいようです。
20:30 チタン焼き
RECAMP 館山にはお風呂がありませんので、この日の娘は早めに就寝。
そこで、ブログ仲間のごーよくさんに触発され、僕もスノーピークのチタンシェラカップを焼いてみました。
焚き火の薪で台を作って、そこに置く形で焼きを入れていきます。
結構火力を上げないといけないので終始フーフーと息を吹き続けていて大変でしたが、周囲が暗い中、焚き火の炎で赤く焼かれていくさまは見ていて趣深かったです。
この日はもう暗くて分からなかったのですが、このような感じに。
曜変天目じゃないですが、青が出てくるのがチタンの面白いところです。
もっと焼けばより青が深くなっていくのかな…?
元々の状態と比べると表情が出てきてギアへの愛着がだいぶ増すので、これからも育ててみたいと思います。
そして、夜になって鳴き始めたカエルの大合唱をBGMに料理で使った白ワインの残りを一人で飲み干した結果、この日は早々に眠くなってしまいました…。
一足早く妻と子どもが寝ているステイシーを「いいなぁ…」と横目で見つつ、22時にはワンタッチテントで就寝です。ZZZ…。
5:00 起床 そしてキャンプ場散策
あまりにも早く寝たせいか、翌朝目覚めたのは5時でした。
二度寝する感じでもなかったのでモゾモゾ起き出して、キャンプ場内を朝の散策に1周回ってみました。
それぞれのキャンプサイトや、施設についてはまた改めてレビュー記事をまとめます。
キャンプすると早起きが身体に染み付きませんか?
僕はこの日以来、早起きの身体になっています(二度寝しますがw)
6:30 朝食の用意
場内をゆっくり回って、自分のテントに帰ってきたところでちょうど家族が起き出してきたので朝食の用意を始めます。
毎度ホットサンドになっているので、今回は前日にスーパーで買った干物を七輪で焼き、メスティンでご飯を炊き、お味噌汁を作っての純和風朝食にしてみました。
メスティン✕ダイソーの固形燃料で自動炊飯できて放っておけるので、その間に他の調理を進めれば意外と和食も簡単にできます。
「和食もいいね~」なんて家族で話しながらこれまたのんびり朝ごはんを食べました。
さあ、この後は最後の仕事、撤収です。
10:30 積み込み完了してチェックアウト
食器や調理器具やら、設営して使った道具の片付けやらで撤収は時間が掛かります。(それもこれも道具の数が多いからなのですが…^^;)
畳めるもの、しまえるものから片付けていき、順次車に積んでいきます。
しかし、来たときと同じ荷物を積んでいるのに、同じ形の積載にならないのは何故なんでしょう…。
キャンプの7不思議に入れてもいいんじゃないでしょうか(^^)
左は往路、右が復路。
毎回、必ず積み方が変わります。
今回は小型テント✕2だったので荷物がコンパクトになるはずなのに、やっぱりモノが多い…。
無事チェックアウト時刻の前にすべての荷物を積載して、使ったサイトをきれいに掃除してチェックアウトです。
11:00 歩いてすぐの平砂浦海岸へ
RECAMP 館山は海沿いのキャンプ地ではあるものの、目の前が海という立地ではなく「サイトによっては海が見える」キャンプ場です。
そのため海に出るためには5分くらい歩く必要があるのですが、この道がとてもいい。
このような一本道を歩いていった先に、いきなり海が現れます。
この日は最高気温30℃とも言われていたので、子どもたちやファミリーが海水浴を楽しんでました。
もちろん我が子も洋服のまま海に突撃していきました。
アナタが着ているのは水着じゃないよ~!
いいのいいの!
とはしゃぐ娘を微笑ましく見て、一足早く夏の遊びもできて良い休日になったね~と父はしみじみ思ったのでした 笑
なお、この海遊びと温泉&昼食で予想外に時間がかかったことにより、帰りのフェリーは定員オーバーで乗り遅れます。このときは知るよしもありません。
番外編:温泉とキャンプ場
RECAMP 館山にはお風呂が無いこともあり、かつ娘が海にダイブもしたので、温泉に寄って帰ることにしました。
RECAMP 館山から車で5分も走らないところに、「たてやま温泉 千里の風」というホテルがあり、ここが日帰り温泉を開放しています。
土日祝は大人1,300円、3歳以上の子ども600円とちょっと値は張るのですが、とても良い温泉でした。
営業時間は11:30~15:00と18:00~21:00なので、RECAMP 館山のチェックアウト後に訪れるのにちょうど良いかと思います。
歩くとちょっと時間が掛かる距離です。お酒を飲まない場合は夕方~夜の時間帯でこちらを利用させてもらうのも選択肢かもしれません。
THE CAMP
そしてこちらのホテルですが、敷地内にキャンプ場を併設しています。
千葉県のキャンプ場を調べていた時に存在は知っていたのですが、「ホテルの敷地内だとなぁ…」と思っていたこともあり、どんな感じかフロントの方に許可をもらって見学させてもらいました。
ホテル建物からちょっとだけずれたところに、芝のサイトが作られています。
12m ✕ 10mのオートキャンプサイトが3区画、10m ✕ 7mのレギュラーキャンプサイトが9区画、3m ✕ 5mのソロキャンプサイトが5区画用意されています。
オートキャンプサイトとレギュラーキャンプサイトはどちらも電源付きです。
オートキャンプサイトは車の横付けが可能、レギュラーキャンプサイトは駐車スペースに車を停めて利用する形ですが、この2つは向かい合う形で設置されており、すぐ隣に駐車スペースがあるのでほぼ違いがありません。
こちらの写真の手前がレギュラー、左奥側がオートです。
だったらレギュラーで良くね?
その通り!
レギュラーキャンプで8,000円から、オートキャンプで10,000円からとなっていて、温泉利用が別料金なのでちょっと高いなぁ、というのが率直な感想です。
但し、ホテルの温泉にすぐ入れて、しかもキャンプ利用のときは11:30~24:00と5:00~10:00まで入り放題。さらに夏季はホテル施設のプールも利用できるというのは魅力的でもあります。
夏、リゾートとキャンプの良いとこ取りをしたい!というファミリーにはアリかもしれません。
こうして1泊2日のRECAMP館山は充実したファミリーキャンプとなりました。
今回訪れて、改めて館山の近さを実感したので、また季節を変えて訪れたいと思います。
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