前回のほったらかしキャンプ場から2週間、今度はキャンパーの聖地「ふもっとぱら」へ行ってきました!
噂には聞いていたものの、ものすごい人数、ものすごい広さ、ものすごい風景、ものすごい風と初めての経験ばかりで、また一つ経験値が増えました。
キャンプをやる前は、ふもとっぱらは「長渕がオールナイトライブやったところだよね?」くらいの認識でした
ものすごい人数
まず驚いたのは、キャンプ場に着く前の道からです。
国道139号からキャンプ場にアプローチする小道に入り、しばらく進むと右手にキャンプ場が広がってきます。
この時点で、ものすごいテントの数!
こんなに多くのテントが一堂に会するのは見たことがなかったので、「すげー!」と歓声を上げていました(笑)
実際キャンプ場の中に足(車)を踏み入れてみると、一面に広がるテントの数々。
ふもとっぱらは全面フリーサイトなので、みんな思い思いの場所で設営しており、こんなに多くの人がいるキャンプは初めてだったので、何だかお祭り感があってウキウキしてしまいました。
ここまでは…。この後風に襲われます…。
金曜でこの人数ですので土日はもっと混んでいるのかなと思いますが、テントを張る場所に困るほどではなく、周囲と適度な距離を保って張ることができました。
ものすごい広さ
広いと聞いてはいたのですが、ここまで広いとは…。
テントサイトは最大で1,500張りが収容可能、敷地面積は開発が進んで35ヘクタールのようです。
特筆すべきはほぼ平坦な地形であるということでしょうか。ずっと遠くまで見渡せて、開放感に溢れています。
我が家は最初Mに近いEのエリアに張って、風の強さにビビってBに引っ越ししたのですが(詳しくは後ほど)、そこから管理棟に行くのも5分くらい(以上かな?)掛かります。
これは人が居ないところを狙って、その反面トイレから離れたところだと大変だな~と思いました。
入口から眺めて、奥の方はどこまであるのかも分からないくらいの広さで、G/O/P/Iといった一番奥ははるか遠くに見えるくらい。J/K/Lに至っては見えません(笑)
これだけ広いキャンプ場に来ることも初めてでしたので、そこでもワクワクしていました。
ものすごい風景
これはキャンパーの数と敷地の広大さによるところが大きいのですが、「一面に広がるテントの灯りと背後にそびえる富士山」という、見える風景が印象的でした。
ソロ、デュオ、ファミリー、グループとさまざまな人たちがみんな思い思いにキャンプを楽しんでいる様子。
まるでテント博覧会のような、大小さまざまなテント。
景色や自分の身の回り以外でも、「人」を楽しむ楽しみ方もあるんだな~と気付いたキャンプでした。
たくさんのテントから伸びた煙突がもくもくと煙を吐く風景も見てみたかったのですが、これはもっと寒い時期に行かないとダメですね。
僕が行った3月下旬では、薪ストーブを使っている方はごく少数派でした。
夜にはたくさんのテントの灯りがとてもきれいで、これも人数が多いがゆえの光景ですね。
ものすごい風
この日の天候は公式サイトに情報があります。
ふもっとぱらではライブカメラからの画像や気候データが過去の分を含めて参照できます。
こちらで確認すると、設営を行った26日(金)午後に6m超、17:00には12.32mを記録しています。
まさにこの通り、富士山を正面にして左側の山からの吹き下ろしが強く、テントが飛ばされたり倒れたりするようなことにはならないものの、今まで一番風の強さを感じました。
せっかくなので周りに人がいないところ…と場所を探して設営したら、守ってくれるものが何も無い状態で風が直撃…
100メートルくらい先のテントが風でひっくり返っているのを見て、「これはヤバい」と思ったよね(苦笑)
風が収まるのかどうかも分からず、これはさすがに不安ということで一度設営したテントを畳んで、草原中央トイレ・水場を挟んで場所を反対側に移動しました。
気持ち、弱くなったかなと思ったのですが、これは場所のせいというより時間帯のせいなのかもしれません(笑)
幸い、サーカスTC DXだったこともあり設営は非常に簡単にできたので、暗くなる前に2回目の設営が完了しましたが、一度張ったテントを撤収するくらいの強風は初めての経験で、噂に聞いていたふもとっぱらの洗礼を受けました。
他にもふもとっぱらの良いところ
景色や広大な敷地で伸び伸びできるところ、多くの人たちと共にキャンプができるところ(これは好き嫌いがありますが)など、立地や環境としての魅力がありますが、それ以外にも嬉しいポイント(特にファミリーキャンパーにとって)があります。
チェックインが早くチェックアウトが遅い
まずはこれ。8時半からチェックインでき翌日14:00チェックアウトなので、最大29時間半もキャンプ場に滞在することができます。
我が家はだいぶ慣れてきましたが、子どもがまだ3歳ですぐ遊んで欲しがるのと目が離せないので、設営と撤収に時間が掛かります。
そのため、10時チェックアウトだと朝かなり急ぐか、夜の間にあらかた車に片付けておく必要があるのですが、14時まで使えるのでかなりのんびり撤収作業をすることができました。
草原中央トイレ・水場が便利
2019年7月に完成した草原中央トイレ&水場。
とても清潔で、場所も便利な位置にあるので非常に便利でした。
これがあることを考えると、E/M/B/F/N/Cは利便性が高く、設営場所の選択肢がぐっと増えたのではないかと思います。
こちらの完成前の口コミを見ると、トイレまでが遠かったり決してキレイとは言えなかったり大変だったようです…。
薪が500円で入れ放題
ふもとっぱらでは、薪(廃材かな?)を詰め放題の袋が500円で売っています。
切れっ端であったりして決してしっかりした薪ではないのですが、ワゴンに積まれた針葉樹・広葉樹それぞれが用意されていて、そちらを紙袋に入るだけ詰められます。
宿泊した日、日が落ちると想定以上に寒くなってきたため「用意してきた薪だけでは足りない!これはまずい」と慌てて買いに行き2袋分詰めてきたのですが、結局使い切らずに薪が増えて持って帰ることになりました(苦笑)
ゴミをみんな引き取ってくれる
100円でゴミ用の大きな袋(45L)を買えば、あらかたのゴミは引き取ってもらうことができます。
リサイクルできる瓶・缶やペットボトルなどは無料で引き取ってくれます。
周りから離れたキャンプも可能
人が多く非常に混雑するのが嫌いな方は、管理棟周りや草原中央トイレから離れると、周りに人が少ない環境でキャンプすることができると思います。
僕が行った土曜日、最奥のKやLのエリアにぽつんと構えている方もいて、上級者感が溢れ出まくってました
このように、どのようなスタイルで過ごしたいかの選択肢がたくさん取れるのも、広いふもとっぱらならではの良いところではないでしょうか。
ふもとっぱらで注意すべきところ
反対に、注意すべきポイントもまとめてみます。
風に注意
上述もしましたが、まずは風に注意です。
ふもとっぱらに限らず、富士山近辺で見晴らしの良いキャンプ場は風が強い傾向があります(自分調べ)
2月に行った富士見の丘オートキャンプ場も夜から風が強かったです。
僕がふもとっぱらに行った日も、遠くでテントがひっくり返っていたり、タープが飛ばされたりもしていたので、しっかりガイロープを張って突風に備えることはした方が良いと思います。
夜、寝ているときに突風が吹いたらと考えると、しっかり備えておくのに越したことはなさそうです。
雨が降ると魅力減&大変
これは予約のときに土日で取れなかったことが幸いしたのですが、3月は3週連続で土日の天気が崩れ、特に日曜は雨風が強い荒天となってしまったようです。
僕らが訪れた金曜日は写真の通り富士山がくっきり見える快晴、チェックアウトした土曜日は日の出から早朝は富士山がキレイに見えていたのですが、7時頃から雲が多くなって隠れる感じに。
幸い天気は良く、気温も10度を超えて過ごしやすかったのですが、富士山が見えないとせっかくのロケーションの魅力が減ってしまいます。
こればかりは仕方のないことですが、景色を楽しみにしている方は雨のときはキャンセルもありかもしれません。
キャンプサイトの場合、キャンセル料が掛かりませんし、とにかく広くて収容人数もたっぷりなのでまた次の機会にするのも一考かと思います。
また、雨が強いと地面のコンディションからも場所によっては川のようになるという話も聞きますので、特にキャンプに慣れていない方は避けた方が無難かもしれません。(これはふもとっぱらに限った話ではありませんが)
地面(地中)が硬い!
これも有名な話ですが、地中が恐ろしく硬いです。
硬い石が地中にあるようで、鍛造ペグでも苦労しました。
テントに付いているおまけペグでは太刀打ちできないと思いますので、強度の高いペグを必ず持って行くようにしてください。
お湯が出ない
水場は簡易的なシンクも含めてたくさんあるのですが、お湯は出ません。
冬など寒い季節はかなりしんどいと思いますので、ゴム手袋をするなど冷水でも洗い物ができるように準備しておいた方が無難です。
日が落ちると冷える
ふもとっぱらは標高830mに位置することもあり、日中は暖かくても、朝晩は相当冷えます。
僕らが行った3月下旬、しかもこの日は日中は15度を超える陽気でしたが、日が落ちると一気に気温が下がりはじめ、零下にはならないものの夜中は2度や3度。
明け方は1度くらいまで気温が下がりました。
いらないかな?と思ったものの、今シーズン最後に使いたいと持っていった薪ストーブが大活躍でした!
春秋はもちろん、夏でも防寒用に上着を持っていくなど準備は怠らないようにしてください。
ふもとっぱら:キャンプ場データ
基本情報
開設:通年
チェックイン:8:30~17:00
チェックアウト:14:00(日帰りは当日17:00)
住所:静岡県富士宮市麓156
電話:0544-52-2112
https://fumotoppara.net/
設備
サイトの広さ:全面フリーサイト
オートキャンプ:〇
電源サイト:なし
風呂・シャワー:シャワー施設あり
水洗洋式トイレ:あり
給湯設備:なし
ランドリー:なし
サイト利用料金
1泊 | 日帰り | |
---|---|---|
大人(中学生以上) | ¥1,000 | ¥500 |
小学生 | ¥500 | \250 |
バイク/自転車 | ¥1,000 | \500 |
普通車/軽自動車/中型車 | ¥2,000 | \1,000 |
キャンピングカー/ トレーラー/大型車 | ¥4,000 | \2,000 |
予約の際の注意
予約はすべてネットから。電話での受付はしていないそうです。
また、予約の際に車のナンバーを入力するのですが、このナンバーでチェックインのときに識別されます。
チェックインはドライブスルー方式になっており、受付の方がナンバーを見て「○○様ですね~」と手続きを行ってくれます。
空欄でも予約できるのですが、当日の受付で確認時間を取ってチェックイン渋滞に加担しまうことを考えると、ナンバー登録は事前に行っておく方が良いと思います。
何らかの都合で車が変わる場合(修理で代車に乗っているとか、急遽レンタカーになったとか)事前に自分の予約画面から変更・登録もできます。
キャンセル待ち
キャンセル待ちは無く、予約カレンダーで予約満員から△になったタイミングを狙うしかないとのことです。
ほったらかしキャンプ場のように空いたらメールが来るような機能もないので、注意深くウォッチする必要があります。
以上、初めて訪れた聖地ふもとっぱらについてでした!
鎌倉からもそれほど時間を掛けずに行けますし、今回で色々と勝手も分かったので、今度は夏や秋のシーズンに再訪したいと思います。
他のキャンプ場レビュー記事
他に訪問したキャンプ場のレビュー記事はこちらをご覧ください。
主にファミリー向けのキャンプ場が多いですが、サイトを詳しくレビューしています。
コメント
とてつもない絶景でのキャンプは、楽しくて食事も美味しいでしょうねー。去年キャンプデビューしましたが、こんな本格的にはまだ。やってみたいです。
ありがとうございます(^^)
やればやるほど、あれもしたいこれもしたいとなってしまいました(^_^;)
バカワインさんもぜひ(^^)