2022年5月最後の土日で訪問した「RECAMP 館山」。
とてもきれいに整えられた全面芝生で、気持ちよくファミリー利用できるキャンプ場でした。
ただ、広大な敷地が細かくエリアで区切られておりサイトの種類が幾つもあるうえに、公式サイトや予約を行うなっぷではサイトの様子など分かりにくいので「どのサイトを選んだら良いの?」と困る方も多いのではないかと思います。
すべてを細やかに回れてはいないのですが、主要なエリアをレビューします。
セミオートサイト
まず、僕も使わせてもらったキャンプ上右上のエリア、「セミオートサイト」です。
サイト内に車の乗り入れはできませんが、すぐ隣に駐車スペースがあります。電源付きのサイトはありません。
車が入ってこないから、子どもでも安心♪
A/B/C/D/Fと5つのブロックがあり、それぞれのブロックが9つの区画に分けられている形です。
予約時はブロックのみ決めて、受付後に先着順で自分の区画を決めていく形なので、
- 駐車スペースに近い3つ
- 奥側の3つ
- 真ん中に入る3つ
という順番で埋まっていきます。
ど真ん中に位置すると前後左右別のキャンパーがいる形になるので、避けたい場合は早めの到着を心がけてください。
とはいえ、1区画が10m ✕ 9mなので狭さや圧迫感は感じないです
グループキャンプをする場合
RECAMP館山のセミオートサイトでは、前述の通りブロックの中は先着順で区画を決められるので、
- 同じブロックを予約する
- 受付後、ブロックの中で隣り合う区画を使う
ことでグループで隣り合ってキャンプを行うことができます。
埋まってしまうと隣でキャンプできないので、アーリーチェックインするか早めの到着が良いね!
夏はタープの用意を忘れなく
広い芝生グラウンドで遮るものが無く、夏の間は直射日光が当たり続けますのでタープ必須です。
(セミオートCは夕方になると樹木で日陰ができます。)
グランドオートサイト
RECAMP館山の「グランドオートサイト」はイーストエリアのセミオートサイトの一つ(セミオートEにあたるブロック)が設定されており、自分のサイトの目の前に専用の駐車スペースがあります。
AC電源付きと電源なしのサイトがそれぞれ4区画あります。
1つのセミオートサイトエリアを8分割しているのでやや広く、130㎡あります。
サイトへの自動車の乗り入れが可能かつ駐車場が目の前なので、設営や撤収もスムーズ。夜間放置したくないものを車にしまっておくこともしやすい、便利な区画です。
なお区画は自分で選べず指定されるので、グループキャンプには適していません。
ヒルトップサイト
ヒルトップサイトはキャンプ場の正面奥、少し高台になったところに位置しています。
他のエリアとは離れているのでプライベート感があり、電源付きと電源なしのサイトがあります。(電源付きサイトは7/1宿泊分から予約開始)
1区画の広さは100㎡。炊事場とトイレに近いのでファミリーには便利ですが、こちらも区画は自分で選べず、指定されるのでグループキャンプには適していません。
正面にラグーン(池)を望めますが、すぐ隣にドラゴンフルーツを育てているビニールハウスがあるのでその点留意です。
ノースリバーサイト/イーストリバーサイト
少し分かりづらい写真ですみません。
手前がノースリバーサイトになり、中央コールマン(かな?)の2ルームテントが張ってある場所の並びがイーストリバーサイトです。
イーストリバーサイトはラグーンに流れ込む川に面している全5区画。100㎡です。こちらのサイトは定員4名。5名以上の家族は別のサイトを選択する必要があります。
ノースリバーサイトは全2区画で、川には直接面していませんが若干広く130㎡です。こちらは定員6名です。
入口側のE5サイト側から眺めるとこのような感じ。
左側がイーストリバーサイト、右側はエリアが変わって「芝生オート」です。
こちらも区画は自分で選べず隣接の希望は出せませんが、ノースリバーサイトは全部で2区画なので、両方取れれば自動的に隣り合ってキャンプすることができます。
ウェストサイドオートサイト
ウェストサイドオートは新しく造設されたウエストエリアにあるサイト。1区画が130㎡あり、合計16区画用意されています。
海風の影響が少ないサイトで、自動車の乗り入れ可能なので設営・撤収がスムーズに行えます。
また、新しく作られたエリアということもあり、きれいな炊事場やトイレがすぐ近くにあります。
区画はたくさんあるのですが隣接希望はNG。グループキャンプには向いていません。
ガーデンオートサイト
ガーデンオートサイトもリノベーションによって新しく造設されたウェストエリアにあり、全9サイト。広さは100㎡です。
注意点として、こちらのサイトは定員4名なので5名以上の場合は使用不可(もう一つサイトを予約しなくてはならない)です。
G1・G2・G3サイトはラグーンに面するので景色も楽しめそうで良いのですが、G4~G8サイトは道を挟んだ内側に来るので、前面のサイトが視界に入ってラグーンを直接眺めるのは難しいです。
G9サイトはさらに奥でガーデンハウスという建物の横。眺望ということではあまり望みにくいかと思います。
サイト区画がどこになるかは選べず指定されるので、眺望に関してはなかなか運任せとなりそうです。
ペニンシュラサイト(周りをラグーンに囲まれた半島エリア)側から見た感じはこちら。
左側に見える建物がタイニーハウスです。
ダブルリバーサイト/フリーサイト
写真手前がダブルリバーサイト(1区画)、奥がフリーサイトです。
どちらもとてもきれいなシャワー室・トイレや炊事場、管理棟が目の前です。
ダブルリバーサイトはRECAMP館山の中で最も広い160㎡。テント2張まで設営可能(ソロテントの場合は3張まで可能)、自動車も2台停められて定員8名なのでグループキャンプ用です。
フリーサイトはとてもお得
RECAMP館山のフリーサイトは1泊2,000円からという料金設定。
後ほどご紹介するサニタリーハウスの目の前で、設営の目安は約80㎡(約9m×9m)とされており広めですし、テント1張・タープ1張まで設営可能。さらにソロテントの場合は1予約につき2張まで設営可能なので、実は非常にお得なサイトではないでしょうか。
さらに、1サイト2匹までペット同伴可なので、ペット連れのキャンパーにとってはありがたい存在です。
設営できる場所もラグーンの近くや奥まったところ、反対にサニタリーハウスの目の前など好みによって選べ、敷地スペースも広めなので自由度が高そうです。
フリーヒルサイト
RECAMP館山にあるもう一つのフリーサイトは斜面を活用したフリーヒルサイト。
高台にあるのでセミオートの景色を眺めることもできますし、海が見える場所や木々に囲まれた場所など、好みと気分で設営場所を選ぶことができます。
背を林が守ってくれるので海風の影響も受けにくいと思います。
自動車を駐車スペースに停めて、起伏があるところを荷物運搬しないといけないので設営や撤収の手間はかかりますが、奥の方は段々になっていてプライベート性もあります。
奥の方だと炊事場やトイレにはやや遠くなります。
2ルームテントなどの大きいテントは設営に適した場所を選ぶ必要がありますが、フリーヒルサイト全体での予約数もコントロールされており(この日はすべてのサイトが満員表示でした)、ぎゅうぎゅうになったり設営できる場所が無い、ということにはならなさそうです。
フリーサイト同様、約80㎡(約9m×9m)の目安でテント1張・タープ1張まで(ソロテントの場合は点tの2張まで)設営可能ですが、こちらはペット同伴不可となっているのでペットがいる場合はフリーサイトの予約となります。
DXヤシの木オートサイト
写真中央、1区画のみのオートサイトです。130㎡あるので広々と使うことができます。
フリーヒルサイトの前に位置しており、駐車場が隣で炊事場やトイレにもすぐなので利便性が高いサイト。
写真では隠れていますが、この左側に110㎡と一回り狭い「ヤシの木オートサイト」が並んでいます。
サニタリーハウス
トイレやシャワールーム、くつろげるスペースがあるサニタリーハウスはとてもキレイに整えられています。
この外には海岸で遊んだ後に砂を洗い流せる洗い場や、蛇口がたくさんある炊事場があります。
洗濯機&乾燥機があります
洗濯機や乾燥機も用意されています。
RECAMP 館山は海にも近いので、夏の連泊時に海で遊んだ水着を洗濯したかったり、汗を吸った衣服を洗濯したかったりすることもあると思うので、ファミリーにとっては非常に便利です。
シャワー室もきれい
男女別で4つずつシャワールームが用意されています。
キャンプ場利用者は使用無料。新しいのでキレイですし、しっかりお湯も出ます。
僕が利用した日は満サイトということもあってか、夜など混み合う時間は待つ必要がありましたが、朝の時間帯は空いていて待たずに使えました。
洗面台もきれいです。
ドライヤーが備え付けなのも嬉しいポイントです。
管理棟
キャンプ場の受付を行ったり、物販やイートインがある管理棟です。
しっかり改装も終わっておりきれいですし、まだまだ充実していくことと思います。
物販は多めに揃えられています
ガス缶やガソリン缶、薪などのキャンプ用品以外にもレトルト食品や缶詰、お菓子、調味料類などが豊富に揃えられています。
もし万が一食料が足りなかったり、調味料を忘れてしまったとしても何とかなりそうな品揃えです。
CAMPER’s DINING
クラフトビールやドリンク・軽食の他に、キャンプ場内にあるビニールハウスで作られたドラゴンフルーツを使ったスムージーが名物のスナックコーナーが併設されています。
「ダイニング」というよりは軽食コーナーです。
RECAMP 館山:データ
基本情報
開設:通年(毎週水・木は定休日。但しGW・夏休み期間は無休)
チェックイン:13:00~17:00
チェックアウト:11:00
住所:千葉県館山市布沼1210
https://www.nap-camp.com/chiba/14639
設備
オートキャンプ:〇
電源サイト:〇
風呂・シャワー:男女別4つずつのシャワールームが使用無料
水洗洋式トイレ:あり
給湯設備:〇
ランドリー:〇
ゴミ回収:有料 500円(可燃物・ペットボトル・缶・ビン)
※使用済みの炭や灰は場内に設置されているドラム缶に捨てられます。
利用料金・サイトの広さ・定員数
サイト利用料金
1泊の利用料金はシーズンによって変わります。
電源なしサイト
サイト名 | 1区画の料金 | サイトの広さ | 定員数 | グループ利用 |
芝広セミオートサイト | ¥5,000~ | 約90㎡ | 6名 | ○ |
ヒルトップサイト | ¥5,000~ | 約100㎡ | 6名 | |
ヤシの木オートサイト | ¥6,000~ | 約110㎡ | 6名 | |
ペニンシュラオート サイト | ¥6,000~ | 約100㎡ | 6名 | |
グランドオートサイト | ¥6,000~ | 約130㎡ | 6名 | |
芝生オートサイト | ¥6,000~ | 約100㎡ | 6名 | |
イーストリバーサイドオート | ¥6,000~ | 約100㎡ | 4名 | |
ウェストサイドオートサイト | ¥6,000~ | 約130㎡ | 6名 | |
ガーデンオートサイト | ¥6,000~ | 約100㎡ | 4名 | |
ノースリバーサイドオート | ¥7,000~ | 約130㎡ | 6名 | |
DXトップオートサイト | ¥7,000~ | 約150㎡ | 6名 | |
DXヤシの木オートサイト | ¥7,000~ | 約130㎡ | 6名 | |
ダブルリバーサイドオート | ¥9,000~ | 約160㎡ | 8名 | |
ドッグランサイト | ¥6,000~ | 約150㎡ | 6名 | |
フリーサイト | ¥2,000~ | 約80㎡ | 4名 | ○ |
フリーヒルサイト | ¥3,000~ | 約80㎡ | 4名 | ○ |
キングソロサイト | ¥4,000~ | 約40㎡ | 1名 |
電源ありサイト
サイト名 | 1区画の料金 | サイトの広さ | 定員数 | グループ利用 |
AC電源付きヒルトップサイト | ¥6,500~ | 約100㎡ | 6名 | |
AC電源付きグランドオートサイト | ¥7,000~ | 約130㎡ | 6名 | |
AC電源付きDXトップオートサイト | ¥7,500~ | 約120㎡ | 6名 | |
AC電源付きドッグランサイト | ¥6,000~ | 約120㎡ | 6名 |
RECAMP館山の優位点
個人的にRECAMP 館山の良いところだと思ったポイントをご紹介します。
アーリーチェックインが1,000円
通常13:00チェックイン開始のところ、11:00から入れるアーリーチェックインが+1,000円です。
特にセミオートやフリーサイトでグループキャンプをしたかったり、車の近くで荷物運搬の負荷を最小限にしたい方は使われると良いと思います。
1区画にテントを2つ張れる
ソロテントであれば1予約につき2張まで設営が許されています。
今回我が家がそうしたように、2ルームなど大型のテントではなく小型テントを2つ使ってキャンプがしたい、というニーズに応えてくれます。
意外とテントを2つ張って良いキャンプ場は少なく、この点非常にありがたく、今回のキャンプ地とする決め手となりました。
サイトが広め&全面芝生
どのサイトも広めに区画が取られており、2ルームテントとタープが十分張れます。
また、サイトが広い分隣りとの距離感も保たれます。
キャンプ場すべてのサイトが芝生ということもあり、小さい子ども連れのファミリーには安心&快適に過ごせるはずです。
夜は静かに過ごせます
ファミリー利用が中心ということもあって、夜はとても静か。
キャンプ場の方が焚き火終了時刻の21:00になると各サイトを回って声掛けをしてくれます。
むしろカエルの鳴き声が響きわたるくらいですが、子連れのキャンプでも安心です。
海間近&シャワー無料
海が目の前という訳ではなく5分くらい歩かなくてはなりませんが、サーフスポットにもなっている平砂浦で海水浴ができ、そのままキャンプ場に戻ってくることができます。
とてもきれいなシャワールームが無料で使えるのもポイントですし、ドライヤーも完備されています。
夏の海水浴シーズンにファミリーで使えるキャンプ場としてとても良いと思います。
お風呂・温泉に入りたいときは
RECAMP館山にはお風呂や温泉はありませんが、近くのリゾートホテル「たてやま温泉 千里の風」で日帰り温泉に入れます。
東京湾フェリーを使うと楽です
三浦半島の久里浜まで行く必要がありますが、久里浜と金谷を40分で結ぶ東京湾フェリーを使えば、アクアラインの渋滞にも巻き込まれず楽にアクセスすることができます。
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主にファミリー向けのキャンプ場が多いですが、サイトを詳しくレビューしています。
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